暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第2章 反逆の少女たち
第20話 悪魔の悲鳴
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ゃないか? こんな男」

 馬鹿な話をしている3人だったが、内心はそうでもないのがユーリだ。あまりに、可哀想属性を持っている悪魔の娘だったのだが、彼女の階級はまだ謎。つまり、実力は未知数なのだ。悪魔の逆鱗に触れたら、こちらが危なかった可能性も捨てきれない。

 ランスが恨みを買うのはいつもの事とは言え……、上手く会いたくも無い。と思わせるように追い返したランスに感謝をしていた。

「……だが、後々にも会いそうな気がする。あの悪魔と」

 ユーリはそうも思っていた。
 不幸属性、と言う言葉があったが、あの悪魔の全身から、色濃く出ていた気がしていたから。

 とりあえず、何事もないように、と再びユーリは悪魔が消えたほうに向かって両の手を合わせていた。

 この考え、予想は後に的中する事になる。



 その時、真の悪魔の叫びが響くのだった……。


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