暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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〜絶望と悲哀の小夜曲〜
捕食者の末路
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んだ……それだけ…なんだ………」

そこで男の子は言葉を切り、マフラーに首を埋めたレンに視線を合わせた。

「君なら……解って……くれる…よね………君も…力が………欲しいんだろ……?」

「言いたいことはそれだけ?」

返ってきたレンの声は、真冬の氷のように冷たく、鋭かった。

「さようなら。五代目、いい夢を」

それ以上の返答を赦さず、レンは右手を降り下ろした。









そこは、先刻までの激しい戦闘が嘘のように静まり返った、五代目《災禍の鎧》死亡地点、そこに一人のプレイヤーがいた。

それは奇妙なプレイヤーだった。

全身を毒々しい黄色いスーツに包み、顔にピエロのような仮面を被っている。

「へぇ、これはすごい!」

整ってはいるが、どこか歪み、興奮した声が仮面の下から洩れた。

「死んでなお、ここまで痕跡が残っているとは。そてだけ初代の思いが強かった、ということか」

プレイヤーはひとしきり言って、手を振ってメインウインドウを呼び出す。

しばらく古樹の間には、操作音が響いた。
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