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ソードアート・オンライン〜Another story〜
現実世界
第152話 追憶のアインクラッド・リズベット編
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「ひ、人聞き悪いこと言うなよ、リズ!」
「へへ〜ん! あたしゃ、あんたに剣折られた事だってあるし? 囁かな仕返しってやつよ〜?」
「う゛……、た、確かにそんな事もあったけど、結果おーらいじゃないのか……」

 キリトは項垂れてしまっている。
 アスナは、キリトの方をじぃ〜っと見ていた。リズの方にも、顔を向けて見ている。
『く・わ・し・く』と言っている様だけど、その圧力もなんのその。

 だって、テンションハイだから。

「じゃ〜あたしは、少し趣向を変えましょ〜。もち、リュウキもいるけど、メインはキリトの話っ!」
「おお〜〜、それ、聞きたいですねぇ!」
「あ、私も聞きたいっ!(……りゅーき君から矛先を……っ)」
「へへっ、変なことは言うなよっ!? ってか、何言うつもりだっ!?」

 キリトが抗議をしている様だが……、それは阻まれた。アスナの笑顔?にだ。

「私も聞いてみたいなぁ〜? キリト君の事ぉ〜。だから、キリト君も黙って聞いてみようよう。……楽しい思い出かもしれないよ?」
「あ……はい。黙ってます……」

 その凶悪……っと、失礼。そのアスナの笑顔を前にして、キリトは何も言えなかった。

 と言うか、いつの間にか、思い出話にみんなで花咲かせている様だった。













〜追憶のアインクラッド 第48層・リンダース リズベット武具店 リズベット Memories〜




 その場所の外観の第一印象は、多分皆同じ事を言うだろう。
 それ程までに象徴的なもの、それは 巨大な水車。緩やかに回転し、独特なリズムを奏で、音を出す心地よい空間。その奏でる音は、外だけじゃなく工房の中も満たしてくれる。

「……ま、慣れるまで大変だった、って言うのもあったけどねぇ」

 リズベット武具店の店主事、リズベットは窓から外を、大きな水車を眺めながらそう呟いていた。
 この奏でる音、リズムは勿論全自動であり、ON/OFF機能なんてものはない。山から流れてくる透き通る様な川の水がその大きな水車を回す。それは 昼夜問わずだ。だから、眠る時……、水車の音が聞こえてくる。

 心地よい〜って、最初の方は思ってたけど、だんだん、日を重ねる毎に、ちょっとうるさいかも……とも思ってしまった事もあるのだ。

 だが、自分の全てをかけて、この倍率の高い場所をおさえたのだから、後悔などは微塵もなかった。
……あるハズも無い。

「よしっ、とこんなもんかな……」

 リズは、新たな剣を作り上げた所で手を止める。そして、アイテムストレージ一覧を確認。

――……まだ、鉱石類は滅茶苦茶ある。

 金属、インゴットもまだまだ在庫が切れる事はない。流石に《クリスタライト
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