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ソードアート・オンライン〜Another story〜
現実世界
第151話 追憶のアインクラッド・シリカ編
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ズだったりする)

「うえっ!? な、何言ってるんだ??」
「……ふ〜ん、キリト君、すっごく動揺してるよ」

 目に宿る炎が徐々に大きくなるアスナ。確か、レイナに以前言われた事があった。

『お姉ちゃんは、とってもやきもち妬きさんなんだから!』

 病院で言われたあの言葉を思い出していたのだ。確かに、その通りだ。

「それに、可愛い子達に囲まれてたもんね〜??」
「う……」

 キリトは言葉に詰まる。《あのセリフ》を言えば、多分アスナは喜んでくれるとは思う。……だが、あのセリフはリュウキの専売特許のような気もするし、何より……あそこまではっきりと言うのにも勇気がいるのだ。

「むー……」

 アスナは、ずっと、ご不満だった。まだ、じと〜っと見ているから。

 それを見たキリトは 気合を入れ直した。ゆっくりとアスナに近づく。……公衆の面前では流石に言えないから、そっとアスナの耳元であの言葉を囁いた。

「っ……」

 それを聞いて顔を少し顔を赤らめるアスナ。そして、少し意地悪な顔をすると。

「キリト君。……りゅーき君の真似は格好悪いよ〜?」
「う゛……、で、でもオレの本心だよ!それ以上の物だ」
「えへへ……」

 アスナは、ニコリと笑うとキリトの腕を取った。そして、キリトの肩に頭をぽふっと乗せていた。

「けぇ〜…… 良いなぁ良いなぁ…… おい!エギルっ!! もっと強いのくれ!!」
「おいおい、あんま無理すんな。キリトじゃねえが、これから仕事だろ?」
「良いんだ! 飲まずにいられるか! お、アレだアレ! あれをストレートでくれ! ショットでいってやるぅぅ!!」
「馬鹿な事言うな! 120パー潰れるだろ!その後のお前を介護する身にもなれ!」

 酒場のマスターが言うようなセリフではないが……、しょうがないのである。クラインが指名しているのはポーランドの酒である《スピリタス》
 アルコール度数は、そこでひっくり返っているリュウキが一気飲みしたバーボンの倍以上。アルコール度数96%を誇る酒だ。(酒と言うより危険物?)勿論、火気厳禁だから、店内でのタバコは厳禁である。この場でタバコを吸っている者はいないから大丈夫ではある。……頼む客は少ないから、まだまだ在庫も余っているが。幾ら酒飲みのクラインでも、それは頂けない。
 クラインがやろうとしているそれは、普通にやる飲み方ですらないのだから。


「本当に、良い人達だよね」
「ああ……」

 今は一緒に飲んでいるサチとケイタ。……因みに2人は付き合っている。この場所はカップル率がそれなりに高い様だ。

 あの事件の後、サチは リュウキの言葉を胸に、頑張って生きた。勿論、ギルド唯一の生き残りであるケイタと共に。自分がいない所で、全
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