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Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#25 作戦名 骸狩り
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ます」

 ジェイドもそう言い、ティアはゆっくりと頷いていた。

「……でも これからは気をつけるわ。今回の様な事が無い様に」

 ティアの言葉を訊いて、2人は笑いながら頷いていた。そして、アルは。

「そういえばさ……。雰囲気で勝手に言っちゃったけど、六神将って何なの? どう言う人達?」

 それを訊いたティアは、ちょっとガクッと膝から崩れ落ちそうになっていた。そして、ジェイドはそんなティアを、そしてアルを見て笑っている。ついつい忘れがちになってしまうのが、アルの記憶障害についてだ。

「そう言えば、貴方は記憶喪失だったわね。 ……全然そんな気配させないから忘れかけていたわ」

 ティアは、そう言いつつ苦笑いしていた。そこは、本当に尊敬すべき事だろう。

「あ、ははは……」

 アル自身も、ルークに手を当てながら苦笑いしていた。自分の事なのに、どこか他人事の様に思えてきたからだ。その記憶障害についてが。


 そして、ルークを治療しているその間、一通りの説明をしてくれた。ジェイドの言う通り、かなり腕の立つメンバーであり、本当に危険な相手だった。
だからこそ、あの程度で本当に良かった、とジェイドは言っていたのだろう。何千もの兵隊を其々が統べる6人の将。それが、六神将だから。

 そんな話を訊きながら、アルはティアが目を覚めてからずっとルークの治癒に当たってるけど、目を中々覚まさなかった事に少し焦りを見せていた。ルークの傷は自体は癒えているはずなんだけど、目を覚まさないのだ。

「貴方も第七音素(セブンスフォニム)を使用できるのね。 ……あの戦闘と時いい、やっぱり凄いわ」

 ルークを治療しているのに気付いたティアは改めてそう感じていた様だ。六神将の1人、ラルゴに一撃を与えたの事を考慮してもそうだった。

「あ……、あのさ…… さっきもジェイドに言われたんだけど…… その、あまり、面向かってそう言うこと言わないで欲しいかな……? ちょ、ちょっともう、照れちゃうから……」

 アルは、少し恥ずかしそうにしながら、そう言っていた。

「ふふふ……」

 ティアは笑っていた。凄い事なのにとても謙虚な人だと、ティアはアルに好感を持てていた。強大な力を持つ人は、その力を誇示したがる傾向にある。軍人であり、様々な任務につき、色んな人を見てきたティアだからこそ、それは判る事だった。
 だけど、アルは全く違ったんだ。

「(……不思議な人、ね。そして とても優しい)」

 ティアは、暫くアルの方を見ていたのだった。






 
〜ルークの夢〜




(――……ーク……。 ルーク……)

 何処かから、声が聞えてきた。消え入りそうな声なのに、何故かはっきりと
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