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詩集「棘」
静かに…

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天空を太陽が統べる
大地には蝉時雨がそぼ降る
想いは天(ソラ)へ届かずに落ち
偲ぶ者さえいないだろう…

自分が自分であることに
もう耐えられそうもなく
現の光は遮られ
きっと望みは色褪せる…

静かに…ただ静かにあれ
僕を悩ませないで
世界はなぜこんなにも
残酷なまでに責め立てる…
ah...君が好き…燃え尽きる程
僕の罪は…裁かれる?
いつか消えゆく時
君のことをきっと…想い出す…


君の名前 耳にする度
僕は眉を顰ませてしまう
もう聞きたくない 何もかも
淋しさだけが追ってくるから…

どうして僕は人間(ヒト)なのか?
生まれたことを悔やんでる…
夢は闇へと閉ざされて
救い求めて手を伸ばし…

静かに…ただ静かにあれ
僕を苦しめないで
時間はなぜこんなにも
無情なまでに奪ってく…
ah...君が好き…愛しすぎて
言の葉さえ…果てる程…
旅路を終えるその時
君のことをきっと…想い出す…

静かに…ただ静かにあれ
僕は今日も一人切り
季節はなぜこんなにも
色鮮やかに心を写す…
ah...君が好き…大好きで
忘れることも出来なくて
いつの日か消え去る時
君への想い…強く抱くよ…




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