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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【東方Project】編
088 5つの難題(ノーマル)と夜明け。
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幻想郷≠ナは今回みたいな大きな異変≠ェ解決された時は【博麗神社】で宴会をするのが慣わしらしい。……本来なら霊夢が──それか魔理沙だったりが異変≠解決するのだが、今回は俺が──と云うよりかはミナが解決したが、それでも宴会は開かれた。

……当初は顔出し程度の心積もりだったが、異変≠解決した立役者≠ネ俺達は乾杯の音頭を取らされる事とかになったのは、割かしどうでも良いことである。

閑話休題。

「いや、まぁ酒の(アルコール)には勝てなかったよ…」

「ぶっ!」

(……ミネルヴァさん、このネタセリフ知ってるのか…)

俺のネタに吹き出すミネルヴァさん。……そんなミネルヴァさんを見て、どうでも良い事を考えたのは内緒である。

また閑話休題。

宴も(たけなわ)と云った頃合いに、鬼並みに呑んべえ≠ニ悪名高き天狗(射命丸 文)にたらふく──それこそ仙術≠ナ内臓を強化してアルコールの分解を早めてもそれが追い付かないペースで呑まされ、潰された。

……そして、ガンガン、と痛む頭を堪えながら起きてみれば、目の前に女神(ミネルヴァさん)が──それも、最早お馴染みの転生の間(仮)≠ノ居たら、「驚くな」と言う方が間違っているだろう。

「さて、単刀直入に言おう。お主には頼みたい事が有ってこちらに呼んだ」

「……その(たのみ)を聞かなければ──いえ、何でもありません」

……その宝石よりも輝いている双眸に強い意思≠感じた俺はその質問を途中で下げた。……どうせこの前みたいに「無限ループって恐いよな」ってオチになるのが見えてしまったので、愚問だと悟ったのだ。人は学習出来る生き物である。

(……俺は人間≠カゃなかった…)

「何を考えて項垂れて居るかは推して知るが敢えてここはスルーさせてもらおうか。……さて、お主──また一度転生してみないか」

「はぁ…。……て──また一度転生?」

ミネルヴァさんからの想定外の提案に、俺は鸚鵡(おうむ)返しする事しか出来なかった。

SIDE END
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