暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第1章 光をもとめて
第7話 絶対王者 陥落
[1/16]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話

 その後、ランスは勿論、ユーリも順当に勝ち進んでいった。
 ランスは≪くぐつ伯爵≫≪こんご≫と随分と個性的な選手と戦ってきている。

 最初のコロシアムの説明の『あの〜、一応 殺しはご遠慮をほしいですので〜〜。注意事項に《文句言わない》とは書かれてますが〜〜』と言う説明を普通に無視してるような相手が多かった。くぐつ伯爵は、ちょっと人間として見るには無理が有りすぎるひょろりとした怪人で、人間の脳をえぐるのが最高の楽しみだとか何とか。
 主に、野党や盗賊相手 死んでくれたほうが世の為人の為な人間をターゲットにしているから捕まったりはしなかったのだが……、ランスにも容赦なく、異様に伸びた指に生えている鋭い爪を振るっていた。つまりは殺す勢いのある攻撃。

 5mを超える大男≪こんご≫だってそうだ。
 と言うか、幾らヘルマン出身だと言っても、ここまで成長してしまえば、殆どモンスターのデカントだろう。棘の棍棒を持ってる姿を見てもそうだ。そして、謳い文句が『コイツの一撃を喰らって生きていられた者はいない』とかなんとか。

「つまりは、死んでもお構いなし、って訳か? まぁ、明らかに格下だから特にクレームするつもりは毛頭無いが」

 ユーリは観客席最上部で今もバトルが続くコロシアムの全体を眺めながらそう考える。これまでユーリが当たった相手も、際物が多かった。おたま男にしても、防御無視、固定ダメージのハニーフラッシュを使用してきたから、『うっかり死んじゃってもいいや♪』と言うノリだ。
 つまり、殆ど全員(これまでの対戦者)が殺す勢いで攻撃を仕掛けてきているが、如何せんレベルが低い。このコロシアム自体は有名だが、はっきり言えばユランの名前くらいしか訊かない。
 退屈……といえば、本来の目的を見失いそうだから言わないが。

「ふふ……、退屈って顔してますね?」

 そんな時、ユーリの横に立ち、そっと問いかける女性がいた。
 選手は通常は控え室にいるのだが、そう言う決まりではない。今ユーリは次戦まで時間があるから、コロシアムの全体を見る事が出来る観客席側から、ランスの試合を見ていたのだ。そして、考え込んでいた事と、コロシアム内の人の多さも極まり、隣に来て、そして話しかけられるまで 誰が来たのかを気づく事が出来なかった。

「そんな事は無い……、とは言えないかな。表情に出てたのなら否定できないか」
「あらあら……、やっぱり、そうなんですね。 ユーリさんはそんな戦闘狂でしたっけ?」
「……違うぞ? こんな空気で戦うのは初めてだったから、ちょっとテンションの上げ方が狂ってきただけだ」
「それで、好きになってしまったと?」
「………。好きになっては……無い」
「ふふふ。少し遅いですよ? 回答に0.2秒程、いつもより遅いです」
「はぁ……
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ