暁 〜小説投稿サイト〜
リリカルビィト〜才牙と魔法が交わる物語〜“改稿版”
六十一話、なのはの新たな才能
[1/2]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
なのはを庇って入院になった龍也

朝と昼の一日2回の診察、問診、処方された薬の服用、点滴の交換等やらねばならないことはある

だが、ほぼ看護師や医師がやってくれるので龍也自身は何もしないも同然なのである

では、今龍也は何をしているのか?

其は……

「…………」パラッ……

ある書物を読んでいた

其も真剣に

元より龍也はサイガ式やDLCモード等を開発する程の研究家肌なのである

なので絵流とアリシア、優衣の三人に魔法関係、そして化学関係に兵器関係と様々な書物を多く持ってきてもらったのだ

そして龍也はそれらを式神達に整理してもらいながら読んでいた

ついでに魔力を体に循環させながら水の天力を加えることでリンカーコアの罅を直していたりする

「リアクティブアーマーか……此をヒントにした魔法なら防げただろうな……」

[気にしちゃ駄目ですよ、ロード……もう過ぎたことですよ?]

龍也の言葉にウィルはそう言う

そんな感じで龍也は時間を潰していると……

ーコンコン

「龍也くーん、いますか?」

「あ、なのはだ。どうぞ〜」

「では、失礼しま〜す。」

ーガララッ

「おはよう、ゼンさん♪」

そう言い、なのはは笑顔で龍也に近付く

「なのは……もう俺はゼンじゃないんだが?」

「ふふ、たとえ転生者で龍也君になってもゼンさんはゼンさんだよ♪ 其にゼンさんいったでしょ?『退院するまでは二人っきりならゼンって呼んでも良い』って」

「まぁ、確かに言ったけど……」

なのはの言葉に龍也は思わず怯む

「(そう言えば)……ねぇ、ゼンさん……」

「何だ?」

なのはは何かを思い出したのか話し掛ける

「ゼンさん、私最近変な夢見るんだけどさ……」

「変な夢?」

其を聞いた龍也は頭に?を浮かべた

●○●○

「成る程ね……」

なのはの話を聞いた龍也はなのはの話を頭の中で反芻しながら思案した

内容はこうである

ある夢を、詳しく言うと草原で三匹の鼬と遊ぶ夢を見た朝に必ず切り傷ができるというもの……

その傷は血も出ないし、魔法で跡も無く直ぐに消えるのであまり気にしていないのだが、其が毎晩となると少し気味が悪いということらしい……

「(夢……三匹の鼬……血が出ない切り傷……まさか?)なぁ、なのは……朝起きたらコップが倒れていたりするか?」

「あ、うん……紙コップが倒れていたの、必ず」

「(ビンゴ!!)……じゃあ次はさ……」

龍也は何か思い当たったらしくなのはにあることをさせたのだった……

●○●○

その日の夜……

なのはが寝ているベットの前に三つの影がいた……


[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ