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オズのカエルマン
第七幕その九

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「ではな」
「はい、それじゃあ」
「また機会があれば」
「会って楽しもうな」
 こう五人にも言うのでした。
「こうしてな」
「何か本当に」
 ここで神宝はしみじみとしてでした。
 酋長さんにです、こう言いました。
「西部劇みたいですね」
「映画のじゃな」
「はい、ネイティブの人ですね」
「ははは、そうであればいいのう」
「やっぱり嘘は」
「我等の部族で一番よくないことはじゃ」
 それこそがというのです。
「嘘じゃ」
「嘘を吐くそのことが」
「まずよくない」
「そう決まっているんですね」
「皆教えられていることじゃ」
 この部族の中で、というのです。ネイティブの。
「嘘から全ての悪いことがはじまるからな」
「ものを盗んだり人を傷つけたり」
「そうしたことはまずはじゃ」
「嘘からですか」
「嘘は言葉から出る、言葉は全てのはじまりじゃ」
 人のそれだというのです。
「それ故にな」
「まず嘘を言わないことですね」
「それが大事なのじゃよ」
「だからこの草原のネイティブの人達も」
「嘘を言わぬ」
 絶対にというのです。
「わしもな」
「わかりました、嘘がですね」
「全ての悪いことのはじまりじゃからな」
 だから最初からというのです。
「言わぬわ」
「じゃあ僕達も」
「気をつけてな」
「そうします」
「インディアン嘘吐かないじゃ」 
 あえてネイティブではなくこう言ったのでした。
「そういうことじゃ」
「それじゃあ」
「うむ、ではまたな」
 二人で笑顔でお話してでした、皆はネイティブの部族の集落を後にしてさらに北に進みます。青龍のところに。
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