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詩集「棘」
散り逝く時が来るのなら

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もう八月に入ったよ…
夏宵の風に秋虫も鳴き始めた
歩き出した夜の中
今日も淋しさ抱えてく

居座るような濃い闇を
払拭する光りもなく
雲に隠された月影は淡く
水面のように揺らめいていた…

我が儘と言われてもいい
この想い…伝えたい
胸に気持ち秘めたまま いつか…
散り逝く時が来るのなら…


まだ君に会えないのかな…
手を伸ばしては心に傷をつくるだけ
呟いた星影は
明日も切なさ連れてくる…

甘い時などありもせず
ただ淡々と生きるだけで
心求めゆき…愛されたかった
叶いもしない想いは軋む…

捨て去るなんてありえない
愛しさは…燃え上がり
後ろ指さされても いずれ…
散り逝く時が来るのなら…

君を感じていたい…
ずっと…抱きしめてたい…
届かぬ想いは夏の夜の夢

我が儘と言われてもいい
この想い…伝えたい
胸に気持ち秘めたまま いつか…
散り逝く時が来るのなら…




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