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オズのカエルマン
第七幕その四
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「魔法使いさんにカエルマンさんがおられるということは」
「うん、冒険に来たんだ」
 魔法使いがその人に答えました。
「ここまでね」
「そうですか、それでこの子達は」
 ネイティブの人は馬から降りてあらためて魔法使い達に挨拶をしつつ尋ねるのでした。
「一体」
「聞いてるかな、ドロシー達と同じでね」
「そういえば」
「うん、この子達がだよ」
「ドロシー王女達と同じく外の国から来たですね」
「オズの名誉市民の子達よ」
「そうですか、この子達が」
 ネイティブの人はあらためて五人を見つつ言いました。
「あの子達なのですか」
「話は聞いていたみたいだね」
「酋長から」
 こうもです、ネイティブの人は答えました。
「聞いていました」
「それは話が早いね、ではね」
「はい、今回ここに来られた理由は」
「それはだね」
 魔法使いはネイティブの人にその理由をお話しました、そのお話を聞いてです。ネイティブの人は頷く顔で言いました。
「成程、そのことなら」
「うん、この草原を越えてね」
「さらにですね」
「青龍のところに行くよ」
「道中お気をつけを。ただ」
「この草原に来たからにはね」
「はい、どうぞ」
 ネイティブの人は笑顔で一行に笑顔でこうも言いました。
「我等の村に」
「是非ね」
「酋長もお待ちです」
「酋長というと」
 どうかとです、神宝は目をきらきらとさせるのでした。
「完全に西部劇ですね」
「そうだね、まさにね」
 カエルマンがその神宝に応えます。
「映画のね」
「面白いですね」
「何でも面白いのがオズの国だよ」
「そうですね、じゃあこれから」
「うん、酋長にも会いに行こう」
「わかりました」
 こうしてでした、一行はそのネイティブの人に案内されてネイティブの村に入りました。村は紫の木の柵に覆われていてその中に三角の紫のテントが幾つもあります、そして。
 紫の服のネイティブの人が一杯楽しそうに遊んだり馬に乗ったりものを食べたりしています、その食べているものとは。
 お肉にです、それに。
「玉蜀黍もありますね」
「うん、ネイティブといえばね」
「やっぱり玉蜀黍ですよね」
 神宝はその紫のとても奇麗な玉蜀黍を見ながらカエルマンとお話しています、ネイティブの人に村の中を案内してもらいつつ。
「ネイティブ」
「うん、僕はあまり食べないけれどね」
「カエルマンさんはやっぱり」
「蛙だからね」
 その食べるものはというのです。
「お魚とか虫とかね」
「そうしたものですよね」
「そうだよ、けれど嫌いではないよ」
 そうした食べものもというのです。
「そちらもね」
「そうですよね」
「もうすぐですよ」
 ネイティブの人が皆に言ってきました。
「酋長のテント
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