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艦隊これくしょん!平和な鎮守府の日常?
提督、姉と話す
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「提督のお姉様はお綺麗な方でしたね」
「はい、ピンク色の髪が素敵でした」

提督の実家へと旅行へとやってきた一行は、家の中へと通され現在の家主である提督の姉であるルネと軽く会話をした後に自分たちにと割り当てられた大広間に荷物を下ろし腰を下ろしていた。

「ルネ、何処かで聞いた事がありましたが今解りました」
「私もだ加賀。まさか、あの元海軍大将ルネ氏だとは思わなかったがな」
「えええっ!?提督のお姉さんってそんなに凄い人なの!?」

加賀と長門の会話内容を聞いて驚愕するマリアとそれを肯定する二人。

「確か僅か21で大将の座にまで上って敏腕の軍人さんですね。でも突然辞めてしまって一時期は海軍内はパニックになったと聞きました」
「電も聞いた事あります。特に知略に長けてて考えた作戦は失敗なし、予測は外した事が無いぐらい凄すぎる人なのです」
「えっえっ?もしかして、知らなかったのって私だけなの?」

一斉に首を縦に振る4人にマリアは、顔が赤くなるの感じ近くに置かれていた布団の上に置かれている枕に顔を疼くめるのであった。


そんなマリアは一旦放置し場面を変更しよう。ルネと提督は2階の部屋に上がってそこの窓から景色を眺めながらサイダーを握っている。

「何にも変わってないでしょ此処の景色?」
「ああ、俺がこの家を出て学校に入る前のままだ。懐かしいな、毎日見てたよ」

今居る部屋はこの家に住んでいた頃の自分の部屋。姉の厚意で自分の部屋は全く変わっていなかった。家具の配置も、テーブルも、本棚に押し込まれている漫画本も何一つ変わっていなかった。思わず嬉しさと懐かしさが滲み出た溜息が出る。

窓から広がっている景色は緑一色な田んぼ、視界の端には道路が見えるが大半が緑が多い尽くしている。左に視線を向ければ河と鉄橋が見える。あの鉄橋は下が見えるようになっていて昔は恐くて姉の腕にしがみ付いて渡ったり、落ちるんじゃないかとビクビクしながら目を瞑って渡ったものだ。今ではあの程度恐くもないのが当たり前なのだろう。

「ああ、本当に変わってなくて安心したよ。俺にとって此処は唯の故郷じゃねぇからな」
「初恋をして初恋に敗れた悲しき土地でもある、でしょ?」

軽い調子で言われた言葉にうっとなりながら恨めしげにルネを睨むと笑いながら謝ってくる。自分にとってはトラウマに近いものだ。出来ればもう思い出したくはない。辛い思い出もあった、楽しい思いでもたくさん。そんなこの場所が自分の故郷だ。愛おしいすぎて笑えるレベルだ。

「貴方は、辛い思い出もあるのに、この故郷場所を守りたくて軍人になったんだよね。幾ら私が止めても聞かなかったし」
「俺だって男の子だからね、何時もまでも姉さんに守って貰ってちゃ情けないって気持ちがあったのさ」
「………
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