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ソードアートオンライン  〜蒼き神速使い〜
番外編
SAO
2 とある休日 〈下〉

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足を踏み入れると結構な広さの空間だった。
その中心には!マークとともに古ぼけた剣があった。
「なんだこれ」
「なんだろう」
二人同時に同じようなことを言うと、俺たちは剣を調べてみた。
何もないかと思いあきらめようとした瞬間どこからか声が聞こえてきた。
俺はとっさにナツを見た。
ナツはとっさに俺を見た。
首を振る俺。
首を振るナツ。
二人の視線が剣のほうを向いたとき、
「ワシじゃよ」
という声と俺たちが入ってきた扉とは逆側にあった扉から老人が一人はいったきた。
驚く俺らをよそにしっかりとした歩きでちかづいてくると
「ふん。剣士どもか」
と俺らを軽く一瞥すると、
「帰れ帰れ。ここはわしの家じゃ」
頭の上には?マークが乗っかっているのだが・・・。
「おじいさん困っていることありませんか?」
ナツがそういった瞬間、?マークは!マークへと変わった。
「・・・立ち話もなんだ。家の母屋のほうへ来い」
そういうと扉を開けっ放しにしてその向こう側へと消えた。
俺とナツは顔を見合わせるとあわてて老人の後を追った。



そこからの話が長かった。
クリスタライトインゴットのときのクエスト並みに話は長く、要約すると、
どうやらこのご老人つきに2,3回ほど街に行って、商人たち(もちろんNCPだ)に物を売って生活しているらしい。
それが数ヶ月前からモンスターたちが荷物を狙いルートを読んできては何回かその荷物を奪っていくらしい。
それを俺たちが届けるのが今回のクエストだった。
ストレージには入れられず手で運ぶしかなかったので、二人でじゃんけんにして俺が持つことになった。
「これはたぶん最後にボス系の敵と戦うことになるな・・・」
「なんで?」
「ほら、いってただろ?親玉がいるみたいなこと」
「そういえば・・・」
「とりあえずこいつを渡したら宿でいったん休んで、そしたらもどろう」
「わかった」
次々と襲い掛かるモンスターをほぼ一撃で殺して、俺に向けたあのいい笑顔はその晩の夢に出てきて
怖かった。
・・・それはそれとして。
昨日の岩屋へいくと案の定大型のモンスターがいた。
人型で巨大、武器は・・・鉈と蛮刀か。
何かをいおうとしたときにはナツはもうとびかかっていった。
所要時間約2分。
俺が出る幕すらなかった。恐るべし。
報酬はふつーのインゴットと、お守りみたいなものだった。
暇つぶしとしてはかなり楽しかった。(主にナツが)
こんな俺らの休日は数日後の75層ボス戦であっけなく終わってしまうのだった。

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