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オズのカエルマン
第六幕その十三

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「実際にね」
「何かイメージ変わるね」
「中々面白いお話をしているね」
 カエルマンは五人のお話を聞いてこう言いました。
「忍者とか豪傑とか」
「はい、アメリカでもガンマンは」
 ジョージがお顔を明るくさせて魔法使いに応えました。
「実際と映画では違うみたいですね」
「そうそう、ドロシー嬢がはじめてこの国に来た時はね」
 魔法使いも言うのでした。
「まだ西部劇の時代が終わってね」
「然程経っていなかったですね」
「僕はその頃のカルフォルニアに行ったことがあったよ」
「西部劇の時代の」
「うん、あの時のカルフォルニアはワイルドだったね」
「実際にああした世界だったんですね」
「そうだよ、荒っぽくてね」
「ガンマンがいて」
「治安の悪い場所には行かなかったけれど」
 それでもだというのです。
「ああした世界だったよ」
「カウボーイもいて」
「騎兵隊もいたね」
 当時のカルフォルニアはというのです。
「それでそのガンマンやカウボーイ、騎兵もね」
「実際のその人達はですね」
 ここでジョージはカルロスを見て言いました。
「アフリカ系の人もいたんですよね」
「そうそう、カウボーイにもガンマンにも多くて」
「そして騎兵隊にも」
「いたんだよ」
「実際はそうだったんですね」
「そこが違うんだ」
「そうだったんですね」
「実際はね」
「ううん、面白いですね」
 カルロスはそのお話を聞いて目を瞬かせて唸る様にして言いました。
「実際と映画やアニメは違うんですね」
「そうだね、それとこの国はね」
 オズの国はといいますと。
「インディアン、ネイティブの人達もいるから」
「あっ、じゃあその人達の村にも」
「行けるんですね」
「うん、そうだよ」
 魔法使いは皆にこのこともお話するのでした。
「このギリキンの国にもあるからね」
「そこにも寄ることになるかもね」
 カエルマンも皆にお話します。
「その時は楽しみにしておいてね」
「はい、じゃあネイティブの人達とも」
「楽しくお会いします」
「そうしたことも楽しむ」
「それがオズの国の決まりですから」
「あの人達ともですね」
「楽しく会って楽しい時を過ごそう」
 カエルマンは五人に明るくお話しました。
「それじゃあね」
「はい、さらにですね」
「北にですね」
「行こうね」
 カエルマンは皆に笑顔で言いました、そうして豹の森を後にしてでした。ギリキンの国のさらに北を進むのでした。
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