暁 〜小説投稿サイト〜
ダンジョンにSAO転生者の鍛冶師を求めるのは間違っているだろうか
お節介な俺の担当のアドバイザー
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となった。

 「あっ!」

 俺の視線に気付いてか、こちらに振り向いた幼女は少しの間を置いて、俺に指を差して目を見開き、驚いていた。

 「おはようございます、メグさん」

 フォーカスで頭上に黄色いNPCカーソルと名前――(めぐみ)・アデニア。ちなみに、愛称はメグ――を浮かべた幼女に歩み寄りながら挨拶した。
 彼女こそがお節介な俺の担当のアドバイザーだ。
 見た目は幼女だけど、中身は大人――つまり、合法ロリなのだ。
 合法ロリなんて二次元世界だけの存在と思っていたけれど、この世界ではいつまでも子供のような姿のままの小人族(パルゥム)という亜人種がいるのだ。
 それで、目の前のメグという幼女はパルゥムと極東人のハーフらしいのだ。
 どちらの血も平等に引き継いでいるのか、ショートの髪とくりっと大きい瞳は澄んだ漆黒で、童顔の顔からも日本人特有の清楚さを感じられた。

 「浩希くんっ!何でこの頃全然ギルドに顔を出さないのっ!」

 その童顔を驚きで染めていたと思えば、すぐに顔を怒りに染めて可愛(かわゆ)い怒声を上げた。
 その様子にはプンスカという可愛い効果音が聞こえてきそうな程だ。

 「忘れていました。すいません。怒らないでください」
 「近づかないでっ!私は怒ってるんだよっ!」

 俺があまりのいじらしさに知らず知らずに伸ばしていた手を、振り払うと、ぷいっと背中を向けられてしまった。
 その仕種さえ構いたくなってしまうほどにいじらしい。
 だから、このままにして行くのは後ろめたいのだけれど、何をすればいいのかわからない。
 どうしようかとカリカリ後頭部を掻いていると、横手から伸ばされた指で肩を突かれた。
 そちらを向くと、露店の獣人の女性店員がこちらに手招きしていた。
 露店を挟んでいるので、きっと、耳を貸せ、という意味だろうと思い、耳をその店員に寄せた。

 「(女っていうのは優しくされたらコロッと落ちるもんさ。それに、何処にも行かないっていうことは、何かを待っているのさ)」
 「(いや、言っている意味がわからないです)」
 「(かまととぶってんじゃないよ。これをやりな、絶対機嫌をなおすだろうさ)」

 とこそこそ言って、俺の手に握らせたのは、ジャガ丸くんの入った紙袋。
 中を覗くと、いつ作ったのか、濃厚な苺クリームのにおいを立ち上らせているゲテ――もといジャガ丸くんが入っていた。

 「(これは?)」
 「(ジャガ丸くん苺クリーム二倍だよ。一〇〇ヴァリス」
 「(あ、はい)」

 しっかりとお金を取る商人根性に少し感心しながら食事代を払うときにしか出さない財布からピッタリ一〇〇ヴァリス――ここの世界での通貨だ――を出して支払った。

 「メグさ〜ん。え〜と、ジャ
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