暁 〜小説投稿サイト〜
歌集「春雪花」
90

[8]前話 [2]次話



 立ち出でて

  見なば夏草

   さざめきて

 影もなかりし

      宵の幻



 ふと…誰かいるような気がして外へ出てみると、風に夏草が揺られ、さざめいているだけだった…。

 彼がいるような…そんな気がしたが、そんなことは有り得ない…。ただ、夏の宵に感じた幽かな幻なのかも知れない…。



 愛しきは

  埋み火の如く

    ありてこそ

 想いてや眺む

     永久の夕暮れ



 彼を愛おしく感じるのは…灰の中に埋もれた炭火の様に、静かに…熱く燃えているような恋しい想いがあるからこそ…。

 しかし…叶わぬそんな埋み火を胸に、私は永久に暮れない夕焼けを見続けるのだろう…。




[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ