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何かわからないうちに
第七章

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 大学を卒魚する頃にだ、二人でそれぞれの父である研作と研一とそれぞれの妻達つまり二人の母親達も含めてだった。
 家族会議が行われた、もっと言えば一族全員が揃っている。
 その場でだ、研作は二人に言った。
「もうわかっていると思うが」
「はい、大学を卒業したら」
「その時はですね」
 大輝だけでなく沙織も言う、黒髪を奇麗に伸ばし後ろで束ねている。はっきりとした目に薄めの眉を持っていて唇は奇麗なピンク色でやや大きい。しっかりとした顔の輪郭で背もわりかし高めだ。スタイルのよさが目立つ。
「僕と沙織ちゃんが」
「結婚して」
「この家に入ってもらう」
 つまり大社にとて、研作は二人に告げた。
「いいな」
「はい」
 二人は同時に答えた。
「お願いします」
「その時は」
「よし、しかしだ」
 ここでだ、研作は二人にこうも言った。
「一つ重要なことがある」
「大事なことといいますと」
「そのことは」
「御前達自身のことだ」
 大輝と沙織のことというのだ。
「御前達が仲が悪くてはどうしようもな」
「そうだ、夫婦仲が悪いとだ」
 研一もここで言うのだった。
「どうしようもないからな」
「だからね、貴方達がお互いに嫌いなら」
「結婚しなくていいのよ」
 二人の母もだ、二人に言うのだった。
「その時はね」
「貴方達のことも大事なのよ」
「許嫁ではある」
 研作はこのことも前提として述べた。
「しかしだ」
「それでもですか」
「私達の仲が悪いとですか」
「そうだ、どうにもならないからな」
 だからだというのだ。
「御前達がどうかだ、少し考える時間を渡す」
「僕と沙織ちゃんに」
「そうしてですか」
「決めるのだ、いいな」
 こう二人に告げるのだった。
「そして私に言え」
「わかりました、それじゃあ」
「私達でよく考えてみます」
「それでそのうえで」
「決めます」
 二人も答えた、そしてだった。
 大輝と沙織は大社を二人で歩きつつだ、話をした。まずは大輝が沙織に尋ねた。大社の中にある池の中の亀達を見ながら。
「あの、僕でいいかな」
「大輝君が私のお婿さんになって」
「うん、いいかな」
 今度は沙織に顔を向けて尋ねた。
「そうして」
「それを言うとね」
「それを?」
「私でいいの?」
 沙織は森の方を見てだ、大輝に顔を向けて尋ねた。
「私が大輝君のお嫁さんになって」
「お互い聞くことは一緒だね」
「そうね、私はね」
 沙織は正面を向いてやや俯いた様になって答えた。
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