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元虐められっ子の学園生活
目玉競技って何か意味深…
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ぞ!
よぉし!更に畳み掛けて――

「(おい鳴滝、もうやめとけ!」
「(何だ比企谷!このままだと俺は罵倒を浴びせられまくるんだぞ!回避するためには仕方ないことなんだよ!」
「(だがそのやり方は不味い!もしぼろが出たら更にひどい目に合う!」
「(しかし今更じゃないのか?!ここで引いても結局罵倒じゃないのかっ!」
「(だからひどくなる前に止めておけ!
このまま行けば女子全員を敵に回すぞ!」

女子全員を敵に?ふっ…そんなの今に始まったことじゃない。今更そんな事で俺が怯むと思っているのか?

「二人とも…」

「(兎に角、俺はまだやめるわけにはいかないんだ!」
「(よく考えろ!」

「聞こえないのかしら?」

「(考えた結果がこれなんだ!もうどうにもならない!」

「た、確かにどうにもならないな…」

急に比企谷が通常の声で話し出した。心なしか、何かに怯えているように見える。

「おい、どうしたんだ……よ…」

比企谷に問いかけようとしたところで肩を引かれる。顔だけ振り替えればビックリするほど雪ノ下だった……!

「比企谷君は…まぁ良いでしょう。でも鳴滝君、貴方はダメよ。

(――なんでだよ。比企谷も仲間に入れてあげようよ。)

先程からまぁ好き勝手に言ってくれたわね…そんなに暴言を吐かれたいなんて、自虐趣味でもあるの?痛々しいわね。

(――――そんな趣味は断じて持ち合わせていない。)

だいたいさっきの言葉で私を騙せるとでも思ったのかしら?

(――――結構動揺していたと記憶しているが?)

だとしたら笑わずにはいられないわ。貴方の頭は何時から芸人のような軽んじた内容に様変わりしたのかしら。

(――芸人の頭は脳内お花畑とでも言いたいのか?
全国の芸人に謝ってこいよ)

ついでに言えば貴方が表面上誉めてくれた服装に関してだけれど、私はこの服装を好ましく思ってないの。
これは大将を勤めるに当たって仕方なく着ているものであって、仕方なく着ているものなの。
それすらも考慮できない時点で貴方の考えが浅はかであることを示している上にどうしようもなく哀れみを誘うようで滑稽でしかないわ。
もっと付け加えるのなら、貴方が買ってきてくれた飲み物だけど、もともと次の競技の前には飲んでおきたかったものなのだけど、競技の合間に飲もうと考えていた私の予定を崩してくれた事に少なくない怒りを覚えているわ。
私の貴重な時間を潰してくれた貴方はこの事についてどう考えているのかしら?」

もう、言われたい放題である。

「確かに、俺はお前を傷つけてしまったのかもしれない。
正直に言えば俺は油売っていたことに間違いはないんだ」

「ついに認めたわね。それで?何か申し開きがあるのかしら?
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