暁 〜小説投稿サイト〜
詩集「棘」
思い出を寄せ集め

[8]前話 [2]次話


底知れぬ闇のような
星影もない…夏宵の空
想いはそっと風に溶けて
暗がりに消えてく…

追い立てられてるみたいに
流れてく車の音
遥か遠く離れたこの場所で
君に恋し続けてる…

物憂げな自販機の光
来るはずもない人を待つようで
ふと哀しさが込み上げて…

思い出を寄せ集めてたら
心ん中の灯が揺らめいた
不安定な感情は
記憶の中の君へと
弱々しく手を伸ばしてる…


焼けつくような陽射しは
否応なく大地に差し込む
グラスを鳴らす氷の音
恋しさに響いて…

駆り立てられてるみたいな
夕暮れの蜩の声
陰りゆく太陽の残像は
君の姿 翳らせて…

寂しげな外灯の明かり
心の奥までは照らせずに
過ぎゆく影を濃く染めて…

思い出を寄せ集めてみる
小さく光る想いが瞬いた
不規則に涌き上がる
愛おしいと言う気持ち
夏風の中で疼いてる…

君の隣に僕は居れず
ありったけの想い…言葉にするよ…

思い出を寄せ集めてたら
心ん中の灯が揺らめいた
不安定な感情は
記憶の中の君へと
恋焦がれ…手を伸ばしてる…




[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ