暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第81話 信じて、信じられて
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、レイナはもう一度、口付けを交わした。そして、リュウキの身体に手を回し、ぎゅっと抱きついて答える。

「だから、こんなにも貴方の事が好きになったの……」
「……出会えて、よかった。キミと……レイナと……」

 リュウキはレイナの事を抱きしめ返す。そして、彼女の顔を、目をまっすぐに見つめて宣誓をした。

「キミは……レイナは、絶対に還してみせる。光をくれたんだ。……だから、あの世界の光を必ずレイナに……」

 この世界ですべき事が増えた。否、絶対項目が出来たとリュウキは感じていた。必ず 現実世界と言う光を、彼女に届ける。リュウキは、この時強く心に誓った。

「……私も、きっとあなたを守る。これからもずっと……ずっと支えるから。一緒に……ずっと一緒に……」

 2人は抱き合いながら……互いに固く誓い合う。

 お互いを必ず守り通す……と。






〜第61層 セルムブルグ〜


 その日は、レイナとずっと一緒だった。アルスレイドの夕日を眺めた後、一緒に家へと帰った。リュウキはホームを持っていないから、レイナとアスナのホームに。

「あれ…? 2人ともどうしたの?」

 そこでは、アスナが出迎えてくれた。
 珍しい……どころか、これは初めての事だったから。レイナはいつも、リュウキに会いにいくと出て行くが(直接的には言わないけど)、連れて帰ってくるなんて事は無かった。

 でも、直ぐに状況が、アスナは判った。
 何故なら、いつもと質がまるで違っていたから。
 それは、レイナだけじゃない。リュウキ自身の表情も……いつもと全然違うんだ。

「ふふ……。雨降って地固まる、って事かな?」

 レイナとリュウキ2人を交互に見ながらそう言う。アスナは、笑っていたけど……心底安心した様だった。大切な妹に笑顔が戻ったんだから。それも……最大級の笑顔が。

「う……うんっ///」

 レイナは顔を赤らめながらも、頷いた。

「アスナも、心配かけたな……。その……ごめんな」

 リュウキは、アスナに頭を下げた。……今回の事は、皆に迷惑をかけたんだ。リズもそうアスナも……そして、恐らくはキリトにも。以前にも、迷惑をかけたばかりなのに、と。

「あは、良いんだよっ。でもね〜、それよりも……」

 レイナの方を見て、そしてリュウキの方を改めて見ると。

「……レイナは、大切な妹なんだからね? よろしく頼むわよ?」

 そう言って笑っていた。

「おっ……お姉ちゃん……//」

 レイナは顔を赤らめていた。……でも以前ほどじゃない。恥ずかしさと嬉しさ、嬉しさの方が大きいようだった。そんな笑顔だった。

「ああ……オレにとっても大切な人だ。レイナは……。勿論だよ」

 
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