暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第71話 全ての黒幕
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い。その中で、結婚まで行い、尚且つ離婚するのも極稀の中でも更に稀。その理由が片方の死別ともなれば尚更だろう。そう結論付くまでは、皆が指輪は殺人者の懐にドロップしたと信じて疑わなかったのだから。

 そして、この場にいる元・黄金林檎のメンバーに全てを話した。

 導き出されたその真実を、その答えにシュミットを含む3人とも驚愕の表情を浮かべる。

「じゃ……じゃあ、グリムロック……が? アイツがこの事件の犯人? グリセルダを殺したのも……?」

 シュミットは、震える声でそう聞く。その問いにキリトは首を振る。

「……直接手を汚してはいないだろう。恐らくは殺人は《レッド》に、笑う棺桶に依頼したんだろう」

 だからこそ、この場所にさっきの連中が来たのだ。それは、 疑い様が無い。何故なら間近で見たのだから。……恐怖を感じたのだから。

「そんな……っ、ならなんで? 何で、グリムロックさんは私達の計画に協力してくれたんですかっっ?」
「アンタ達は、グリムロックに今回の計画の全てを話していたんだろう? なら、それを利用して、今度こそ指輪事件の真相を闇に葬るつもりだったんだろう。……永久にな。シュミットにヨルコさんにカインズさん……3人が集まる機会を狙って纏めて消してしまえばいい」

 キリトの説明には説得力があった。……否、納得せざるおえない。この場に来たあのレッドのトップスリーの存在。そして、この場所に集まる事を知っていた人物。この場にいない人物。
 それは、グリムロックただ1人だから。

「……多分だが、グリムロックは、グリセルダさん殺人の依頼をした時から、≪奴ら≫とのパイプはあったんだろう。……反吐がでる」

 リュウキは3人から顔を背けながらそう吐き捨てた。

「そ……そんな………ッ……」

 ヨルコは力なくその場に崩れ落ちる。そんなヨルコを側にいたカインズは支えた。
その時だ。

「……見つけたよ」

 十字の丘の入口から声がしたのだ。

「……後の事は本人の口から聞いてみよう」

 キリトは誰が来たのか、確信できていたようだ。それはリュウキも同じであり、頷いていた。

 全ての真相が、今明かされる……。
 

 
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