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Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#22 タルタロスへ強制連行
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では派閥抗争が起きているんです。このボク、導師イオンを中心とする改革的な導師派。そして大詠師派モースを中心とする保守的な大詠師派……、ボクはマルクト軍の力を借りてモースの軟禁から逃げ出してきました。モースは戦争が起こるのを望んでいるんです。 ヴァンがボクを探しているというのも恐らくはモースの指示だと思われます」

 イオンがそういったと同時に、ティアが話に割り込んだ。

「何かの間違いです! 導師イオン!!」

 血相を変えて、叫んだのだ。

「モース様は予言の成就だけを祈っておられます。戦争を望んでいるはずが!!」

 ティアは、必死に誤解だと、訴え続けていた。イオンとティアのやり取りを見ていて、アルは思う。

「ティアさんはそのモースって人派なんだね?」

 イオンが軟禁された、と告白しているというのに、そこまで庇う、と言う事は、それほど信頼していると言う事だろう。

 そう言うとアニスが。

「えー、なんか ショックですぅ〜〜」

 ティアを見て項垂れていた。勿論アニスは導師派だからだろう。それを訊いて、ティアは慌てていった。

「い いえっ 私は中立よ! 予言(スコア)は大切だけどイオン様の意向も、大切だから」

 ここで、今までの話に入ってこれないルークが不満を愚痴る。

「おーい、さっぱり話が見えねーんだけどー?」
 
 ルークは、自分だけ取り残された、と言う気分なのだろう。だから、アルは。

「えっとね。状況を整理してみると…… イオンともう1人のお偉いさんがいて、それが大詠師って人。 イオンとその人が、どっちが上かで揉めてる。っというか 意見の違いでケンカしてて……、そしてティアさんは、中立だけど、イオンの事も、もう1人の事も凄く方を信頼しているから、複雑。……って感じかな?」

 少し簡潔過ぎたかな? と思ったアルだったけど安心した。

「お! なるほど……」
 
 ルークが納得してくれたからだ。

「わ、わたしは……、イオン様も、モース様も……」

 ティアが慌てながらそう言おうとした時だ。

《ビーービーービーー》

 突然、このタルタロス内にブザーが鳴り響きだしたのは。




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