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大統領の日常
本編
第三十四話 首都戦2
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西暦2115年 11月 13日
ペルシャール・ミースト


「閣下、発進準備完了しました」
「ごくろう、ハッチ解放!」
「閣下?ハッチの開閉はシヴァの艦橋でしか行えませんが・・・」
ん?そんなことも知らないとでも思ったか?
俺はドヤ顔を決めながら内ポケットから怪しげなキーを取り出すとコンピューターに差し込んだ。


西暦2115年 12月 13日
シヴァ艦長エルコス・ニコラフスキー大佐


大統領が艦橋を出て行った。止めようかと思ったが、なんかオーラが凄かったので話掛けられなかった。

今は深海棲艦の揚陸艦が艦娘が乗っている艦に乗り込んで制圧している所だ。既にローマ・青葉・利根・筑摩の制圧が完了し、一部の艦で残りの艦を戦闘不能に追い込んでいる。しかし深海棲艦という者たちは本当に真っ黒だ。夜になったら恐らく近くにいてもわからないだろう。ほとんどが変な形をしているが一部人型の者もいてよくわからない。大統領が言うには”艦これ”というアニメに出てきた敵キャラだそうだが、今でも理解しがたい。逆に理解して納得してしまう人が凄いと思う。
そんな考え事をしているとオペレーターが突如大声を放った。

「コ、コンピューターが外部からハッキングされています!」
「なんだと!?」
ばかなっ、シヴァのコンピューターはロンディバルトの最新の技術で作られた最新鋭のコンピューターだぞ?そんな簡単にハッキングされるわけがない。
「ハッキングしている位置を特定できるか!?」
「できます!現在特定中です!」
オペレーターは激しくコンソールを叩くとその手が止まった、というか固まった。私は不審に思い、声をかけた。
「どうした?特定できたか?」
「・・・あ!し、失礼しましたっ・・・・」
「で、どこだ?」
特定したその場所を長距離攻撃で荒野にしてやる。

「な、内火艇・・・です」
「なに?」
「ハッキング地点は艦内に収容されている内火艇ですっ!」
「内火艇・・・から・・・?」
どういうことだ?なぜ内火艇からハッキングを?・・・・まさか!!
「ハッキングされているのはなんだ!」
「艦内設備制御コンピューターです!」
艦内設備・・・主に隔壁の開閉や艦載機射出口などの開閉を行うコンピューターだ。
私はオペレーターに内火艇と通信をつなぐように言った。

「・・・ニコラフスキー大佐か」
通信がつながると大統領が出た。
「閣下、どうしてハッキングをしているのですか」
「いやぁ気づかれないかと思ったが・・・やっぱり気づかれちゃったかぁ」
「ハッチを開放するのであれば連絡いただければすぐに解放できますのに・・・」
「すまん、一度やってみたかったんだ」
大統領は詫びる様子もなく”てへっ”と言ってきた。正直言うと、すごく・・・気持
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