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遥かなる星の後
第1話 : 天女の導き・前編
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 先天性・集中力自己支配……


 これが俺の生まれ持った才能であり、呪いである。
 俗に言うギフテットの一種であるが、その他の才能に比べて非常に使い難い部類のモノだ。
  人間が考える生き物である以上、集中力が向上、持続するのは、ある意味最上位の能力だろう……
 この才能は意図的に体感時間を緩やかにし、他人の1秒を自分の1分に変えてしまう。任意でスポーツで言うゾーン状態に陥れるのは勿論。他人の60倍の時間密度で全てを行えるのだ……

 知能。思考。学習。行動。選択。

 それらを常に最善の状態で維持できる。


 だが、しかし……常に最善と効率を重視するために、人間性に欠ける欠点もある。
 人間が二律背反を抱える存在である以上は、どうしても俺は極端な選択をする異端な人間でしかない……
 土台。この才能は人間としては至高であり、人間群集としては異端なのである。


 だから……だからこそ……



 俺は彼女に尊敬と憧れを抱いたのだろう。





 藤原肇……淀みなき流水であり、汚れなき清水。人は彼女を『純粋技量』と呼ぶ。
 正しき人間の到達点。俺とは真逆の正しい集中力の使い手。


 生まれて初めて、俺が……






 ーーーーー憎む程に嫉妬した存在。








 ***


 俺が正式なプロデューサーになったあの日から、何の進展も無いまま1週間は過ぎ去った。
  よく脚が棒になるなんて言うが、まさにその通りである。
 スカウトの日々。それはただひたすらに歩き回り、時として走り回る事だ。
 サラリーマンの飛び込み営業よろしくと、成果を上げようと練り歩く……
 だが、あの女の子の影形を見つけることも。あの女の子のように運命を感じる存在に出会すこともなかった。






 手詰まり……








 そんでもって……









「弁解はあります?」ゴゴゴゴゴゴ



「いえ、ありません。ごめんなさい……あまり怒ると麗しい容姿が台無しですよ……ちひろさん」







 こうなった(笑)


 ブ◯ーチの様に 『 弁・解 ! 』とか言って土下座すれば許されたのだろーか?
 無理なら卍解してジャンピング土下座丸となってもいい……いや、流石にそれは嫌だな。




「はぁ……なんでそんなにスカウトが苦手なんです?」

「苦手って言いますか……スカウトする前に意味不明に思ってしまって……」

「……意味不明?」

「その……スカウト前に相手を観察してると、この人をアイドルにする意味が無いって言うか、アイドルにした
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