第3話
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それより、あの人の様子がおかしい。」
「おかしい?どう言う事?」
「何時ものあの子なら、もっと気品に溢れている。なのに、それを全く感じない。むしろ、何だか虚ろで・・・」
確かに、その子はベンチの背もたれにもたれかかりながら虚ろな目をしていた。あれって、まさか・・・!
「あむちゃん!」
「近くに??たまの気配がするよ!!」
あたしの予想通り、ラン達が??たまの気配を感じ取った。そして・・・
『ムリ〜』
背後から小学生の時からもう聞きなれた声が聞こえる。振り返ると、そこには白いバッテンが描かれた黒いたまご『??たま』が浮かんでいた。でも、それだけじゃなかった。??たまの中央にギザギザのヒビが入って上下に割れる。そこから頭に赤い??のついた目付きの悪い三頭身の黒いキャラが現れた。
「??キャラ!?もう孵化しちゃったの!?」
「あむ、あれが何か知ってるの?」
「あれは??キャラ。こころのたまごの持ち主が悩みをかかえたり、夢を諦めちゃうと、こころのたまごに??がついちゃうの。そして、そこから生まれるのが??キャラ。」
こころのたまごは人の『願い』や『夢』の塊。『なりたい自分』を強く願えば、しゅごキャラが生まれるしゅごたまになるけど。逆に強い『悩み』や『諦め』で??キャラが生まれる??たまになってしまう。
「あむ!あの子の様子が!!」
キリカの言う通り、ベンチにもたれかかっていたあの子が急に悪夢にうなされているような状態になった。
「やっぱり、この??キャラはあの人の・・・」
「あむ!あの人はどうなるの!?」
「いい事は起きないのは確かだよ。」
「そんな!!」
「だから浄化する。行くよ、ラン!」
「よおし!」
ハンプティロックは今後必要な子の為に聖夜小に返した。でも、もうあたしはハンプティロック無しでも大丈夫。
「あたしのこころ、アンロック!!」
あたしはその言葉と共に光に包まれる。すると、ランがたまごに戻ってあたしの胸に吸い込まれた。そのまま、光が弾けてあたしの姿が露わになる。頭にハートの飾りを付けたピンク色のチアリーダー。その名は・・・
「キャラなり!アミュレットハート!!」
ポーズを決めたあたしは??キャラの前に躍り出る。
「ムゥリィ〜!!」
??キャラは黒い4つの宝石を出してきた。さらに、その先端にビームサーベルみたいに黒い刃を出す。そして、それをあたしに向かって突っ込ませてきた。
「ハートロッド!」
それに対し、あたしは両端にハートの装飾が付いた棒、ハートロッドを出す。
「スパイラルハート・スペシャル!!」
そして、それを振るってピンク色の斬撃を飛ばし、黒い宝石をなぎ払った。
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