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ダンジョンに転生者が来るのは間違っているだろうか
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「またてめえか……それと、てめえも酒場の時のやつだよな、あァ?」

「よ、よろしくお願いしますっ」

どうやら、フィルヴィスさんもローガと会うのは二度目のようだ。顔合わせた初っぱなからすでに険悪ムードである。
ロキ様たちに見守られる黄昏の館の正門前に集まったのは俺、フィルヴィス・シャリア、ベート・ローガ、レフィーヤ・ウィリディスの四人。
特に狼人(ウェアウルフ)であるローガと自尊心の強いエルフのフィルヴィスさんの間には種族的な相性の悪さが如実に表れている。なるほど、これが急造のパーティに見られる不和の弊害ってやつか。

「よお、ローガ。今日はよろしくな」

「何でてめえがここにいる」

「いちゃいけないってか? 悪いが、うちの主神様の指示だ。嫌でも行かせてもらうぞ」

「……はっ、足を引っ張るようなら蹴り飛ばすだけだ。くたばる前に失せろよ」

「言ってろ、狼」

ギッ、とお互いが凄んでにらみ会う。顔の刺青がチャームポイントってか? はっ! ディ◯ニーランドのフェイスペイントと同じようなもんだろ

「あ、あの、レフィーヤって言います。きょ、今日はよろしくお願いします!」

「……」

……なんか、あっちはあっちで面倒くさそうな人だな……

【ディオニュソス・ファミリア】所属、団長フィルヴィス・シャリア。黒髪に赤緋の瞳のエルフ。見た目は少々キツそうな印象を与えそうだ。あと、装備を見る限り、魔法剣士といったところか。
後の情報と言えば……確か、六年前、俺が転生した一年前の事件の数少ない生き残り、ということくらいか。
ラッカルさんに聞いた話、冒険者の間じゃ『死妖精(バンシー)』とか言われてるみたいだけど。

ま、どうでもいいや。

「あ、あの……」

「お?」

彼女についての情報をあれこれと考えていると不意に横から声がかかった。
見れば、そこにいたのは【ロキ・ファミリア】のLv3の魔導師、エルフのレフィーヤ・ウィリディス。【千の妖精(サウザンド・エルフ)】という二つ名を頂戴した少女だ。
なんでも、魔法で他のエルフの魔法を使えるようだ。だからサウザンド。すげぇ

「どうした? ウィリディスさん」

「あ、レフィーヤでいいです。あの、ベートさん、もういっちゃいましたよ?」

「……声かけてくれてありがとうな」

どうやら、考え事をしている間に出発してしまったようだ。まぁ、気にかけてほしいとは微塵にも思っていない。だが、こう、ちょっとムカッてくるよね。

「んじゃ、ちょっと急ぐか。ごめんな、レフィーヤ」

「い、いえ。大丈夫です!」

ほんと、こんなけいい娘だと、あれが先輩ってのがかわいそうに思えてくるぜ

もうすっかり小さくなってしま
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