暁 〜小説投稿サイト〜
リリカルな世界に『パッチ』を突っ込んでみた
第十八話
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過程がどれだけ辛くて遠い道のりでも、最後にはハッピーエンドにする人間のことをいうのだろう。

 だからこそ、単なる凡人である葵の才能の限界が、ここなのかもしれなかった。

「嘘だろ・・・?ヤダ、死にたくない!もう死ぬのは嫌だあああああああああ!!!」

 ボロボロと涙が溢れる。もう一度死ぬのかと思うと、恐怖で体が震える。しかし、そうしているうちに時間が来たのか・・・彼の体は、サラサラと先端部分から光になって消えていく。

「ヒッ・・・!?嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!!助けてくれ神様!?俺は死にたくないって願っただろう!?手段(パッチ)だけ与えてオシマイかよ!?本当に神なら最初から俺を不老不死にしろよおおおおおおおお!!!」

 だが、その心からの叫びに答える者はおらず。

 とうとう腕も足も消滅した葵は、立ち上がる事も出来ずに床に突っ伏した。

「誰か・・・。助けてくれ・・・!」

 その言葉を最後に、彼の意識は消滅した。
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