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幻影想夜
第十四夜「前を歩く者」
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 それは口から血を流し、顔はふやけてブクブクになっていた…。その顔が笑ながら近付いてきたのだ。僕はその恐怖と共に、そこで記憶が途切れてしまったのだった。


-今度は…あなたの番よ…-


 あぁ…そうだったのか…。この事件は…僕が起こしたんだ…。だから…事故にあった時、都合よく忘れてしまったのか…。

 因果応報…とは、よく言ったものだ…。

 確かに、悪いことは出来ない。あの時殺した女性が…こうやって報復に来るなんてな…。

 そうして今度は…僕の体が見つからなかったと言う…。



       end...




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