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歌集「春雪花」
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 梅雨晴れの

   高き青空

    眺むれば

 遠く離れし

     君 想いける



 梅雨時季の晴れ間に、澄み渡った真っ青な空を見上げると…遠くへ行った彼を想うのだ…。

 この青空の様に手に届かない彼を想い…そして、本当に遠くへ行ったのだなと、改めて実感するのだ…。



 君ぞなく

  今ぞ絶え絶え

    生き延びて

 想い届かぬ

      時ぞ虚しき



 ここから立ち去った彼を想い、今をやっと生きてはいるが…心は常に彼を求めて声を上げ、淋しさや哀しみに耐えて行くのは本当に辛い…。

 こんな想いの届かない時間を過ごすのは…なんと虚しいことだろうか…。

 幻でもいいから…彼に会いたい…。




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