迷惑な客
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翌日、白夜は琴音と一緒に買い物を済ませ寿司屋に昼食を食べに来ていた。
琴「わあっ、極上マグロだっ!」
琴音は『期間限定 極上マグロ』と書かれた看板を見て目を輝かせた。
白「琴ねぇパフェ食べたい!」
白夜もまた、目を輝かせていた。
琴音はここまで来てパフェ?とも思ったが、鼻血を流して親指を立てる。
琴「可愛いから許す。」
琴音が白夜と店員に変な目で見られるのは今更であった。
琴「うぅ????、何で来ないんだろう????????。」
白「だって極上マグロの刺身だけ食べられてるもん、証拠にシャリだけ流れてるよ〜。」
琴「何ですと??」
白「気がつかなかったんだね〜、食べてるのはほら、はれーの後ろの席に座って騒いでた人間だよ。」
琴音がちらりと見ると会計しようとしてもめている男と女を見た。
やはりその人間たちが極上マグロの刺身だけを食べていたようであり、大量のシャリがお盆に乗せられていた。
「お客様、こちらを処理していただかないと困るのですが????。」
「ああ?
何、それ俺らだけがやったって言うの?」
「うっわこの店酷いわ〜、最低だわ〜。」
「し、しかし??????ー」
「アタシらに罪なすりつけようっての?」
「証拠もないのによく言うよね〜。」
それな!と下品な笑い声を上げる。
白「はーい、はれー見たよ〜!」
琴「わ、私も見ました!」
少しして言っちまった!と内心後悔する琴音。
「は?
何お前ら、お前らもそうやって俺らに罪を被せてヒーロー気取りですか?」
「お子ちゃまは引っ込んでろよ〜。」
白「はれーたちがお子ちゃまならお兄さんたちは馬鹿だね!」
一切悪気のない純粋な笑顔で応える。
「何このガキ〜、躾がなってないんじゃないの?」
白「むしろお前は躾どころかルールすら守れてない社会のゴミだけどな。」
琴(はっ、白ちゃんが毒舌??????)
「んだとゴラァ??」
白「あ、やる?
骨が砕けても知らないよ?」
「上等だ??」
「て、店内で暴れられては困ります!」
白「そっか〜、じゃあお外行こうか!
破零が勝ったらちゃんとお金払うんだよ〜。」
背を向けて外に出ようと歩き出す白夜、突如背後からテーブルナイフが飛来してくる。
それに気がついた白夜は、テーブルナイフを腕で弾いた。
そのため肉が切れて血が出てくる。
白「お兄さん、破零じゃなかったら危なかったよ?
それとも、怒りに身を任せて殺人でもする気だった?」
恐ろしく無機質な紅色の眼が男を射抜く、異様さを感じ取った男は冷や汗を流す。
白「別にい
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