暁 〜小説投稿サイト〜
とあるバグの禁書目録
導入

日曜の交差点、俺はうだるような暑さの中買い物から家に帰宅していた。


家から出た理由は至極単純。新発売のアイスを買いたかったからだ。


それがまずかった。一日、いや一時間でも待っていたら俺は死なずに済んだのに。


俺は、交差点でトラックにひかれて死んだ。


何故か不思議と遅く感じる時間の中、俺が思った事は。


(…ああ、新発売のアイス『ヤシの実サイダー風味』…食べたかったなぁ)


しょうもない事だった。そしてそのまま俺は意識を失った。


















「いやー…死ぬ間際にあんな事思ったのは貴方が初めてですよ」


「べつにいいだろーが…というかはやくやってくれ」


目の前にいるのは自称神の幼女。どうも手違いで俺を殺してしまったらしい。


「殺されたのにあなた怒らないんですね…?」


「興味ない。俺は楽しめれば良い。お詫びに転生させてくれるんだろ?俺はそっちの方がたのしそうだから構わないしな。」


良くあるパターンと言う奴で俺は転生出来る事になった。


「それじゃあ転生するに当たって、能力が3つだけ貰えますが…」


「一つでいい。」


「へ?」


俺の言葉に、幼女が首をかしげる。


「一つの能力を貰えさえすればいい。それだけで十分だ」


「…本当にあなたは面白いですね…それで?その能力は??」


「能力を創る能力。作れるのはめだかボックスの異常と過負荷でいい。」


「十分すぎると思いますけどねえ…じゃ、それにしておきますよ。それじゃ、行ってらっしゃい」


そう言って手元にあるレバーを引く。…レバー?


ガコン、と俺の足元が開く。浮遊感が俺を襲う。


「テメェふざけん―――――――」


俺の意識は再びそこで途切れた…


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