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ローゼンリッター回想録 〜血塗られた薔薇と青春〜
第5章 極寒の雪原の中で ~ローゼンリッターの意地~
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それから5分間の苛烈な白兵戦のち、擲弾装甲兵2個小隊を全滅させた。
負傷したマック上等兵を拾い上げ、同行していた連隊衛生分遣隊のメイリン衛生伍長に任せ、後送したのち、
敵の側背攻撃を実行に移すためにポイント4−7に到達した。
第2、機関銃小隊へ現状確認を行ったが、
機関銃小隊が思った以上に守備隊の防御陣地に阻まれているようだ。
それにより、同時側面攻撃が不可能になった現在全力で敵の側面を第1小隊のみでたたき、その後第2小隊への急速前進を命じ第2小隊との合流後機関銃小隊の前進を阻む防御陣地の側背をつくことにした。
分隊に分けての攻撃も考えたが、現在戦力分散をするのは逆襲の可能性があるのでやめておいた。
電子タブレットで基地の地図を見ながら小隊に前進を命じ敵の側背に出た。
目の前には猛然と第2小隊と戦う敵の守備兵がいた。
第2分隊のマックス軍曹に援護射撃を命じ第1・3分隊とともに白兵戦に移行した。
もはや目の前の敵は白兵戦訓練用ロボット以外の何物でもなかった。
正確すぎる援護射撃で白兵戦という白兵戦ではなかったが、数十秒の白兵戦ののちに第2小隊と合流し機関銃小隊を阻む敵守備隊に接近した。
どうやら、この部隊は擲弾装甲兵集団のようだ。
一般の守備歩兵じゃない。
第2小隊に現状維持を命じ、敵部隊の後背をつくことに成功したものの敵の指揮官は優秀で我々の側背攻撃を見抜き防御機関銃陣地を各通路の角に設置していた。
当然ながら我々に対して猛然と攻撃と攻撃を仕掛けてきた。
フラッシュパン、手榴弾投擲にはいくらなんでも距離が遠すぎた。
こういったときは、
発煙手榴弾で敵の目をごまかす。発煙手榴弾の投擲を命じた。そして第1分隊にサーマル視覚装置の装着を命じた。
シュポン!
という音からいきなりあたりは白煙に包まれた。
私はトマホークをもって、敵に急接近した。敵はあたりかまわず撃ちまくっているが、パニック状態なのか匍匐前進すればあたるような低位置への射撃はしてこなかった。
匍匐前進し、敵の機関銃陣地に手榴弾を投擲!
手榴弾爆発の熱源で、サーマル視覚装置の画面が真っ白になる。
すぐさま、サーマル視覚装置を跳ね上げ、擲弾装甲兵の死体を乗り越えライフルを打とうとした2名の擲弾装甲兵の間合いに飛びむ。
トマホークでがら空きの胴に切り込む。
第2・3分隊に周囲の掃討を命じ、第1分隊を率いて前方のわが機関銃小隊を攻撃する擲弾装甲兵の無防備な背中に一撃を食らわす。
そこから、擲弾装甲兵1個中隊の増援が奥から来たのだ!
でも、ただ私はこのようにしか思っていなかったし、周囲にいた元ローゼンリッターの隊員にこう言った
「やってやろうじゃないか。ローゼンリッターの意地を見せてやる!
一人も生きて返すな!」
自分はローゼンリッターのなり損な
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