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K's−戦姫に添う3人の戦士−
1期/ケイ編
K9 やっときづいた “キミガスキ”
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前がしていることを知ってしまったんだ! この先、彼女は立花だけでなく、兄のあなたをも心配して、苦しんでいくんだぞ!?」
「未来が? ないよ、そんなの。今回のことで完全に愛想尽かされただろうから」
「そんなわけあるか! 家族だろう!?」
「家族じゃない」

 翼の手が困惑気味に離された。

「養子なんだ、俺。ノイズ災害で親を亡くして、縁あって引き取ってくれたのが小日向の家。だから俺は未来と血が繋がってない。義理の兄妹ってやつだ」

 幼い頃は本当に、自分より小さくか弱い、守るべき女の子としか思っていなかった。
 けれども、毎日すぐ目の前で女らしくなっていく未来を見てきて、ケイの感情の性質もまた変わっていった。

「好きなんだよ、未来が。多分、俺が養子で未来と血の繋がりがないって知った時から、ずっと」
「小日向――」
「捧げたいんだ。俺の全部。あの子に」

 ――それが報われない恋の必勝法ってやつだろ?

 ケイは力なく笑って付け加えた。
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