暁 〜小説投稿サイト〜
歌集「春雪花」
75

[8]前話 [2]次話



 努めなく

  侘しさ語る

   こともなし

 返りし途の

    枯れ草ぞ摘む



 なんの努力もせず、口だけで生きてきた訳ではないのだ…。
 しかし…振り返れば、旧い恋の記憶が見え隠れしている…。

 余りに辛い今…どうにか自分を慰めようと、枯れ草のような旧い恋をそっと摘むように思い出してみるのだ…。

 尤も…叶った恋などなかったが…。



 恋し君を

  想いて心

    空回る

 幸せ見るは

   忍び難きぞ



 彼を想う度に…いつも嫌なことが浮かんでくる…。
 きっと…もう彼女がいて…幸せなんじゃないのか…と。

 彼の幸せな姿…今の私では見ることは出来そうもない…とても堪えられない…。

 そう思い…そして、それをいつも頭から追い出そうと必死になるのだ…。




[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ