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ローゼンリッター回想録 〜血塗られた薔薇と青春〜
第5章 卒業と新任地へ
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少尉は第6艦隊 第98ミサイル艇隊 ミサイル艇「M-222」航宙長になった。
私の友人の中で一番変わった配属場所になったのがエダ少尉で、彼は「同盟軍中央情報局」の第3課課長であった、バクダッシュ大尉の副官になった。

配属まで、あと1週間といったところで私はある2通の通達を受けた。
それは
「第2艦隊は急きょ第99小惑星群 βVへの出撃が決まった。第2艦隊総司令部まで急ぎ出頭せよ」
と、「貴官の処遇は、第41特別陸戦隊第1連隊第3中隊 中隊長である。」
1,2通目どちらにも驚かされたが2通目は強烈だった。
小隊長勤務なしで中隊長って…

頭の混乱する中2日後には司令部に出頭した。
第41特別陸戦隊指揮官のマークス准将は私に任命書を手渡すなりいきなり私を作戦室に引き込んだ。
准将は
「シュナイダー少尉
いきなりだが、これを見てもらいたい。」
と言って、見せられたのは
第99小惑星群の帝国軍基地βVの航空写真であった。
そこには各連隊からその所属する大隊そして、中隊までの進撃経路が書かれてあった。
「ついこの間、ここに駐屯していた第99小惑星群軍守備隊の第91連隊が帝国軍の攻撃で全滅した。
ここは、草も生えないような一面雪原との氷の諸惑星だが、ここからは艦艇を動かす有用なエネルギーが採掘されるところだ。何としてもここを奪還し、ここでいまだにゲリラ攻撃を行っている見方を援護しなくてはいけない。
そのために我々第2艦隊が派兵されることになったのだが、
本来の君の中隊の指揮官であったショーン・ヘンドリックス大尉以下多数の士官がついこの間の空挺降下訓練でまさかの事故に見舞われてね・・・・」
この事故はかなり大きなものであった。
空挺降下訓練中の部隊が搭乗した輸送機にハイネセン首都防衛軍の第93高射群の自動攻撃システムが誤作動して1個中隊分の輸送機30機中7機を撃墜するという事件であった。
同盟軍はこの所属部隊、事故の詳細を隠していたがこれが今回の作戦のための訓練中であったのだ。
このために先述のショーン大尉以下中隊本部メンバーのほとんどが死亡した。
もともとこの中隊は下士官が小隊長を務めていたため、士官の生き残りは0になってしまったのだ。
この中隊には私を含めて新たに5人の少尉が配属されていたが、このうち私を除く4名は予備役将校訓練課程卒業の予備役少尉でつい2年前まで大学生であった少尉たちで、実戦経験がなかったのだ。
それで困りに困った司令部は以下のような中隊人事を行ったのであった。
中隊長 エーリッヒ・フォン・シュナイダー少尉
中隊長付 アラン・ベイ 予備役少尉
第1小隊長 エーリッヒ・フォン・シュナイダー少尉(兼任)
第2小隊長 クレメンツ・ホリー 予備役少尉
第3小隊長 ジョージ・フィリップス 予備
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