暁 〜小説投稿サイト〜
歌集「春雪花」
72

[8]前話 [2]次話



 淋しさは

  叶わぬ恋の

   涙雨

 豪雨となりて

  消えしものかな



 淋しいと思うのは…この叶えようもない想いから来てる…。
 心の中には涙雨がそぼ降り、それが絶え間無く続いている…。

 だったら…いっそ豪雨になって淋しさをも押し流してしまえば、そのまま消えてしまうのではないのか…?

 いや…そんなことはない…。彼への想いは…流れそのものだから…。



 文月に

  淋しさ届けし

   露の空

 待ちて苦しみ

    さめざめと泣き



 七月に入ったが、空は雨雲に覆われて淋しさだけがしとしとと降り続いている…。

 こんな日は心が痛み、彼に会いたくて堪らなくなる…。

 どれだけ待っても来るはずもない彼に…心は露空と同じように、さめざめと泣くしか出来ないのだ…。




[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ