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夢のような物語に全俺が泣いた
ソーマファミリア
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たが、眼鏡の…多分リリルカが昨日言っていたザニスとやらが対応した。
契約書にもザニスと書かれているしな」

「対価は…対価は何を渡したんですか!?」

「10000000ヴァリス」

「何をしているんですか!
あの男にそんな大金を渡して…脱退!?取り合うわけがありません!
あの男は知的に振る舞う裏で、欲望に満ちている男ですよ!?
そんな契約書にサインしたところで、見ずに流されるのが目に見えてます!」

やっぱりそう言う男だったか。
リリルカは声を荒げ、怒鳴り散らし、ベルは会話に付いてこられないでいる。

「この契約書は少々特殊でな?
破ったと認識された瞬間に契約者を苦しめる魔法が組み込まれている。
もしも契約を破ったら、あの男は不幸に会いまくる上、ソーマファミリアには戦争遊戯(ウォーゲーム)を仕掛けるつもりでいる」

「なっ…戦争遊戯!?

戦争遊戯(ウォーゲーム)
別名、神の代理戦争。
それぞれのファミリアが決闘を行う際に用いられる決定勝負だ。
勝負内容は一騎討ちか城落のどちらかとなり、負けたファミリアは勝ったファミリアの絶対順守の命令を聞かなくてはならなくなる。

「バカじゃないですかあなたは!
リリはもういいと言ったのに!どうしてここまでするんですか!」

「そう言う気分だったからだ。
別に良いじゃないか。もう諦めているのなら、今更どうなっても構わないだろ?」

「……絶対に不可能です…!
今日はもう帰ります!ベル様、すみませんが今日は終わりにさせていただきます!」

「え?あ、うん」

ベルの返事を聞いたが早いか、リリルカは早足に立ち去っていった。

「さて、ベルはもう上がれ。
今日は少しばかりやらなきゃならん用事があってな」

「そ、そうですか?分かりました」

さて、まずはサチコちゃんに相談して…ゼウス様に連絡がとれるようにして貰おうか。
俺は走りだし、急いで18階層へと向かうのだった。








「残念だが、俺の名前を使っての戦争遊戯は出来ない」

「じゃあユウジさんの名前で…」

「そうだな。それならば出来るだろう。
だが、本人がいなければどうにもならないのが現状だ。
高確率でその契約は破られるだろう。その時、戦争遊戯を仕掛けるのは簡単だが、
それは主神となる者が居なくては話にもならない」

サチコちゃんに呼び出してもらったゼウス様と話す。
やはり予想していたことで、ユウジさんが居ないとダメなようだ。

「ユウジさんは今どうしてるんですか?」

「ん?まぁそこまで大変ではないにしろ…ちょっとトラブルが発生してな…」

「トラブル?えっと…それって?」

「あー、まぁ……親子間の、悪ふざけ?」

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