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夢のような物語に全俺が泣いた
初めてのパーティ
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話しかけてみる。

「少年……ベルは誰かに剣を教わったことはないのか?」

「え?あ、はい。
冒険者になったのも3週間ほど前でして」

「となると我流か」

「はい。それよりも強いんですね、ケイさん!
あんなに素早く動いて一網打尽にするなんて」

俺の先頭を見て興奮したのか、嬉々として話すベル。

「別に強くなんてないさ。
俺のファミリアは序列で言えば俺が一番下なんだからな」

「そうなんですか?あんなに強いのに…」

まぁ強く見えるのは特典があるからなんだけどね。

「君も頑張れば強くなれる。
見れば君はダガーしか持ってないみたいだし、何かアクセサリーは無いのか?」

「アクセサリー何てっ!とんでもない!
僕のファミリアは出来たばかりでそんなお金もありませんし…」

ああ、そうなのか。
なら記念に一つ何かプレゼントしても良いのかな?

「なら今回の換金は全部ベルに譲ってやるよ」

「ええっ!?ダメですよそんなの!」

「良いんだよ。俺は金が欲しい訳じゃないし、
何より君が強くなる方が楽しみだ」

「で、でも…」

「ならこうしよう。
暫く俺とパーティを組む。
その報酬として取り分は君に贈呈する。
パーティを組むのがこんなに楽しいとは思わなかったし、お互いにいい気分を味わえる」

「そ、そんな!
僕なんて助けられているだけなのに」

「良いんだよこれで。
別に良い装備を整えるために言っている訳じゃない。
君のファミリアがいずれ大きくなり、泰明を記して有名になる事も重要だろ?
そのためにも金はあって困るものじゃないし、な?」

「……ありがとうございます。
じゃあ、これからもよろしくお願いします!」

「ああ。
それと…これを首から下げとけ」

本当に純粋何だな…と思いながら背中に手を回して紋章を出現させる。
それをベルに手渡して言った。

「それはホーリィシンボル。
体の傷を徐々に直していくアイテムだ」

「そ、そんな!受け取れませんよ!」

「まぁたそんなことを…良いか?
ベルはまだ戦い方が危ないし、そのせいで怪我だってする。
その怪我が蓄積して動きが鈍り、結果死ぬことになってしまうこともあり得なくないんだ。
大体そのアイテムが高額だとか思ってるんだろうが、無料だからな?」

「これが…無料?
だって…市場で治癒アイテムは少なくても3000ヴァリスはするのに…」

「買い物なんて食材くらいしかしたことねぇから分からんが、
それはお前が着けることに意味がある。貰っとけ」

「………………はいっ!」

嬉しさいっぱい。
満面の笑みで首から下げる。

「あ…凄い」

ホーリィシンボルを首から下げた
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