暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 新訳 更新停止
第4章
停止教室のヴァンパイア
第91話 トップ会談、始まります!
[1/6]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
「んぅぅぅぅ…!」
俺とイッセーが見守る中、ギャスパーは停止世界の邪眼(フォービゥン・バロール・ビュー)を扱いこなす為の訓練に励んでいた。
「よし!」
「ふぅ」
イッセーが声を掛けると同時にギャスパーは力を抜き、空中で静止していたバレーボールが地面に落ちる。
「二十回に一回ってところか」
「ああ、大した進歩だよ」
ちなみに他のメンツは旧校舎の窓からこちらを見ている。
訓練法的にそれほど人数もいらないから、ギャスパーが一番なついているイッセーと昨日の男子会でそれなりに仲良くなった俺の二人でギャスパーに特訓を施していた。
ゼノヴィアが特訓をつけようとしたら、ギャスパーが泣き出して、訓練にならないって事で真っ先に見学に回されたのは余談だ。
「よし、次!」
「はい!」
バン!
「あふぅっ!?」
イッセーの掛け声にギャスパーが身構えるも、顔面にボールを食らってしまう。
「イッセーせんぱ〜い、疲れましたよ〜…」
「弱音を吐くな!俺達には夢があるじゃないか!」
弱音を吐くギャスパーにイッセーが奮起を促す。
「夢に向かって一緒に頑張ろう、ギャスパー!」
「……イッセー先輩!」
「分かってくれ!可愛い後輩であるお前の為、俺は心を鬼にしてるんだ!」
「はい!僕が間違っていました、イッセー先輩!」
「ギャスパーッ!!」
「イッセー先輩ッ!!」
そう言い合いながら、抱き合うイッセーとギャスパー。
絵面的には熱血的で感動的な場面なんだが、イッセーの言う夢がギャスパーの力で停止した女子にイッセーがイヤらしい事をすると言う物で、これまた酷い物だ。
……って言うか、協力的なギャスパーもギャスパーだ。
「行くぞギャスパー!」
「はい!イッセー先輩!」
「なっ!?」
気合いを入れ、訓練を再開したが、今度はイッセーの腕を停めてしまう。
「……ギャスパー、停めるのは俺の腕じゃねえよなぁ…?」
「ふぇぇん!?また失敗してしまいましたぁ!?ごめんなさいぃ!?」
「ま、気にすんな。修行中なんだからさ」
「で、でもぉ…」
「失敗する回数も減ってきてはいる」
「最初は俺の全身止めてたもんな」
しかし、頭を上げたギャスパーは複雑そうな顔を見せる。
「……僕は悪魔としても吸血鬼(ヴァンパイア)としても半端者だから、みんなに迷惑ばかり…」
「ギャスパー!何も考えんな!考えたら負けだ!くよくよする前にどーんとぶつかってこい!俺もその方が分かりやすくていい!」
「……考え…ない…?」
「俺はお前が好きだぞ!もちろん、明日夏もだろ?」
「フッ、ああ」
俺はその問いに笑みで返す。
「同じ部員同士なんだし当然だろ!ましてや、俺とお前はリアス部長の眷属だしな」
「俺は眷属じゃねえが、仲間である事は変わらねえよ」
「イッセー先輩!明日
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ