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美しき異形達
最終話 ピクニックその二
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「今は普通に食べてるわよ」
「それも美味しく」
「そうだよな、あとお弁当も作って」
「おかずはハムエッグね」
「それのお弁当ですね」
「それでいこうか」
 こうしたことを話してだった、制服に着替えた薊はまずは朝食を楽しんだ。それが終わってから歯を磨いてだった。
 部活の朝練に出た、今日出たのはモトクロス部の方だった。その朝練で走ってそしてサーキットトレーニングをしてだった。
 薊はクラスに入った、そこで裕香に言った。
「二学期になるまで長かったな」
「そういう感じするわよね」
「ああ、色々あったよ」
「何かもう遠い昔みたいだけれど」
「ほんのちょっと前なんだよな」
 自分の席に座ったうえでだ、傍に立っている裕香に述べた。
「本当に」
「そうなのよね、ついこの前ね」
「終わったんだよ」
「薊ちゃん達の戦いがね」
「終わったよ」
 しみじみとしてだ、薊は言った。
「全部な、正直ほっとしてるよ」
「そうよね、じゃあ」
「ああ、何時行くかだよ」
 薊はここで話題を変えた。
「何時皆でピクニック行くかだよな」
「ううん、まだ暑いしね」
「もうちょっと涼しくなってからか」
「その時にね」
「行こうか」
「うん、そうしよう」
 裕香はこう薊に答えた。
「残暑は避けて本格的に秋になったらね」
「その時にだよな」
「行こう、六甲の方にね」
「そうしようか、じゃあお彼岸過ぎかな」
「もっと早くてもいいんじゃ」
「じゃあ敬老の時位か」
「十五日になったら結構涼しくなるからね」
 九月も半ばになればというのだ。
「その時にね」
「皆で行こうか」
「お弁当持ってね」
「お弁当はやっぱりお握りだよな」
 薊は弁当の話になるとにこにことしてこれを出した。
「ピクニックの時とかはさ」
「お握りいいわよね」
「あたし大好きなんだよ」
 やはりにこにことして言う。
「特に遠足の時とかのやつはさ」
「それ私もよ」
「やっぱりそういう時ってお握りだよな」
「そうよね、じゃあお握り作ってね」
「ピクニック行こうな」
「そうしよう」
 二人でこう話してだ、薊達はまずは日常を楽しんだ。薊は授業も部活も楽しみ仲間達とのやり取りも楽しんだ。
 最初の休日だ、薊は裕香を入れて九人でだった。街のマクドナルドに入ってそこでハンバーガーとシェイクを楽しみつつ言った。
「ピクニック行くのは十五日位にしようか」
「ええ、その頃でいいと思うわ」
 菖蒲が薊のその言葉に答えた。
「その時になれば結構涼しくなっているから」
「だよな、じゃあその時にな」
「私達九人と」
「先輩も呼んで」
「伯爵もね」
 菊はにこりと笑って彼のことを話に加えてきた。
「誘ってね」
「ああ、あの人もな」
「私達の
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