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ダンジョンに復讐を求めるの間違っているだろうか
リズ・ローランド
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意志を読み取ったのか、リヴェリエは鷹揚に言うと、立ち上がり、

 「ついて来い」

 と、言って、応接間の中央に移動した。

 「何をするんですか?」
 「まあ、取り敢えず、ここに座れ。座り方はなんでもいい」

 背後からひょこっと顔を出して訊いてくるリズにリヴェリエが指示する。

 「はぁ」

 何がなんだかわからないといった感じで気の抜けた返事をしながら、リズは床に正座する。

 「目を(つぶ)れ」
 「は、はい。で、どうすればいいですか」
 「後は、自分で考える」
 「えっ、えっっ!」
 「瞑想をしろということだ。まずは己自身を知ることだ。さすれば、おのずと結果もついてくるだろう」

 目を瞑ったまま首を左右に振って慌てているリズを見兼ねてミネロヴァが言った。

 「わ、わかりました」

 リズは具体的に何をすればいいかわからず五里霧中状態だったが、取り敢えず、自分に焦点を当てて考えようと決め、うーんうーんと言いながら頭を回転させはじめた。
 それを近くのソファーで読書を再開したリヴェリエは時折本から目を離し、リズに向けては、満足したように頷き、本に視線を戻した。
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