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ローゼンリッター回想録 〜血塗られた薔薇と青春〜
第4章 ハイネセン同盟軍統合士官学校 卒業間近の悲劇
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覚せざるを負えなかった。
また、こうも自覚せざるを得なかった
やはり私は、骨の髄まで軍人なんだということを
すぐさま、この時の直属の司令部であった,イースト地区憲兵司令部に派遣許可を求めたが,通信が繋がらない…
しかし、現在のところ憲兵隊は押されぎみだ
ここで正体不明とはいえ、士官学校から直進して敵に迂回側面攻撃をかければ
敵は2正面作戦を取らざるを得なくなる。
第7憲兵中隊の無線報告は状況の悪化を報告してきた。
もう迷っている訳にはいかない。
最初の警報から30分後
私はみづからの歩哨第1小隊と第2小隊を率いて援護に回ることにした。
第3・4小隊は機関銃などの防御陣地武器をできる限り持たせ現地待機と防御を命じた。

イースト地区は目と鼻の先だ。
走れば、10分で到着できる距離だ。300mまで接近したところで爆発が起こった。
なんだこの躍動感は?
ヘンシェルでの初陣で感じた恐怖と躍動感が合わさってアドレナリンが吹き出してくる感じであった。
私は自分含めて3名を斥候として前に出すことにした。
後ろを見ると顔面蒼白の小隊員たちがいた。
そこで私はレナ少尉を見習って、
笑顔,いつも通りの口調、そして的確な指示を出すことを心がけた。
私とフレデリカとエレン・ユスフという士官候補生とともに斥候偵察に出た。
建物の影から顔を出すと防弾チョッキをきた私服の男たちが帝国軍のAー113ライフルを持って憲兵隊防御陣地を攻撃していたのだ!
一瞬動揺したが、敵の正体が割れた。
これは前々から噂になっていた「帝国軍 第00特殊工作部隊」だった
大隊規模で戦力の展開が怪しまれることなく可能なのはこの、同盟逆亡命者の子弟で編成されたこの部隊しかなかった
彼らは同盟から帝国への亡命者の子弟で編成され、おそらく名目上は帝国からの脱出捕虜か亡命者ということで同盟に潜入した工作員集団だ
しかし、彼らはほとんど捨て駒集団同様だ。
装備もそこまで重装備はないようだ。

私は無線で
「第1小隊、2ブロック先のパン屋まで急行せよ
第2小隊はこっちへ来い。
第1小隊は小隊長のマック・ヘップバーン学生の指示に従って射撃してよし。
責任は全て俺が取る。
行け!」
戦わずして勝つ が一番良いが、いまは無理そうだ
第1小隊の到着報告を受けたら、マークスマンによる射撃を行わせて指揮官を射殺するようにするか
すると
マックから
「第1小隊、配置完了しました。」
声はかなり引きつっていた。
「了解。
マック、落ち着け。
貴官と俺にはそれぞれ30名づつの命がかかっている。指揮官が慌ててどうする。
息を思いっきり大きくすってみろ。
落ち着くはずだ。」
その後私は第1小隊に向けて指揮官の狙撃を命じた。
するとマックはおちついて

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