暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico22竜の強襲〜The 2nd task force : Dragon Eyes〜
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ルフは下がって!」

フェイトが叫ぶ。アルフは使い魔だ。わたし達よりAMFの効果を受ける度合いが強い。だから「すまないね」アルフは後退。

「形勢逆転だな、おい。チーム海鳴なんて名ばかりのガキの集団じゃないかよ」

余裕を見せ始めた甲冑男は、「ほら、撃ってみろよ魔法」ってなのは達に無防備な体を晒す。ああいう武装の性能だけで自分を強者だって思い込む奴が特に嫌い、大嫌い。仕方ない。骨の1本や2本くらいは覚悟してよね。

「アルフ! 岩!」

後退したアルフにそう言う。それだけでアルフは察してくれたようで、「あいよ!」地面を全力で殴って大小さまざまな岩塊を作ってくれた。そして「おらよ!」アルフが岩を甲冑男に向かって放り投げた。

「馬鹿め! そんなもんに当たるかよ! 当たったところで――」

甲冑男は自分の防御力を見せつけるかのように両腕を広げて体を晒して、「見ろ! コイツには傷1つとして付くかねぇ!」岩に当たって見せた。確かに傷は付いてないし、衝撃で倒れるようなこともなかった。わたしは視線で、続けて、ってアルフにお願いする。

「どんだけでも投げるがいいさ! 岩が尽きたところでお前らは終わりだ!」

「どうすんのよ、シャル」

アリサ、それになのは達が不安そうな目を向けて来た。だけど「問題ないよ。アイツの意識はアルフと岩に向いてる」って微笑んで見せて、わたしはAMF効果範囲に出る。“キルシュブリューテ”を具現した鞘に収めて、居合いの構えを取る。魔力を脚に集中。見詰めるは甲冑男。深呼吸を1回した後、息を吸って止める。

――閃駆――

前傾姿勢で突撃。効果範囲に入ったことで脚への魔力強化が途絶えるけど、初速を得るだけの強化だったから構わない。甲冑男はわたしの接近に気付いてない。飛来する岩に当たって見せたり、殴って迎撃したり、大笑いしてる。どんだけ間抜けなんだろう。ひょっとすると今まで負けを知らなかったのかも。かなり性能の良い甲冑だし。でもね・・・

「せいっ!」

「うご・・ふ・・・ぐぅっ・・・!?」

鞘から引き抜いた“キルシュブリューテ”を甲冑男の脇下――甲冑の継ぎ目から覗く肉体に直接叩き込む。ボキボキ、メキメキ、右腕の骨が折れた音が耳に届いた。甲冑男が折れた右腕を押さえて「ぎゃぁぁぁぁ!」空を仰ぎながら悲鳴を上げた。わたしはさらに「ふんっ!」柄頭で甲冑男の喉を打つ。これで終わり。甲冑男は激痛で意識を手放した。

「騎士を相手に、性能頼りの武装だけで勝てるなんて思わないでよね」

魔力なんかなくたって強い騎士は本当に強い。わたしはまだまだだけど、コイツくらいなら倒せる。それからなのは達に甲冑を外す手伝いをしてもらって、AMF効果を解除。甲冑男の正体は10代後半くらいの青年だった。若気の至り、か
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