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Angel Beats! the after story
クロ遊佐はフリッカー使い
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こんなところでイチャイチャしたりするのは頭がおかしいに決まってる。

「ほら、ちょうど開園したみたいだから行こ行こ」

テンション高めのクロ遊佐に袖を引っ張られながら入場料を払い、いざ夢の国へ!



「最初はどこに行くんだ?」

さすがに行き先ぐらいは知っときたく、返事を聞くためにクロ遊佐の方を見てみる。遊園地の案内図を両手で広げ、うーんうーんと悩んでいた。最初に行くアトラクションを決めるのに悩んでるなんて可愛いじゃないか。

「……お化け屋敷で暗闇に乗じて……いや、コーヒーカップの遠心力で……」

前言撤回。まったく可愛くない。

「俺は遊園地に来たなら真っ先にジェットコースターに乗るって決めてる男なんだ!さぁクロ遊佐行くぞぉ!」

「えっ!?ちょ、何いきなり!」

死にたくないんだよ!殺人計画を練っているクロ遊佐を止めるには半ば強引に他のアトラクションに連れていくしかない。



「みなさんくれぐれも安全バーをいじらないようにお願いします。では、いってらっしゃ〜い!」

係員の陽気な掛け声とともにジェットコースターが出発する。規則正しい機会音と振動を感じながら、上に登るに連れて緊張してくる。

「ほんと音無くんってチャレンジャーだね」

絶叫する前だというのに俺をからかう余裕を見せている。かくいう俺は……。

「ま、まぁな。楽しみで目から汗がでてきてるよ。ハハッ」

「やっぱり叫ぶ時ってキャーかな?それともイヤァーのどっちがいいと思う?」

「そうだな、定番はやっ……ギャアァァァ!!!」

いつの間にかもう降ってるぅぅーー!!!右に左に挙げ句の果てには一回てぇぇん!!!

「ウギャアァァァ!!!!」

「アハハハハッ!!楽しいぃぃぃ!!」

だいぶご満悦なクロ遊佐。俺はそれどころじゃなぁぁぁあーー!!!い!!



「お疲れ様でした〜」

もうお疲れとかいうレベルではなくゲロる寸前である。

「ほんと頼りないな〜ほら、水飲む?」

「わ、悪いな」

ありがたく水をいただき、一息つく。もう二度と乗らん!無謀なチャレンジほど無意味なものはないぞ。

「ふぅ……。クロ遊佐って気遣いできるんだな。俺が考えてたのだと、大爆笑で罵倒するのかと考えてた」

「私を何だと思ってるの……」

「鬼畜な悪魔」

「そんなこという悪い子は殺しちゃうぞ☆」

脇腹に突きつけられるハサミがなければ仲良しカップルなのかもしれない。いやそれはないか。

「じゃ次行こっか」

「ラジャ!」







どうなってるのだろうか……。

「ゆりっぺ逃げろ!ここは俺が何とかする!」

「いやよそんなの!野田くんも一緒に逃げ
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