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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
sts 12 「過去からの想い」
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のは分かるけど……。

「今日のなのはさんすっごく可愛かったじゃん。午後の訓練の時も最初はご飯の時のこと気にして照れてたみたいだし!」
「うっさいスバル、もう夜なんだから静かにしないよね。というか、私からすればなのはさんよりもシュテルさんのほうがインパクト大きかったのよ!」

 はたから見てると、ある意味なのはさんがボケまくってるようなもんなのよ。それにショウさんからは前に思いっきり平手打ちされた相手だって教えられるし。
 場を騒がしくしそうな人のようには思えたけど平手打ちをするような人には見えなかった。だから確認を取ってみたけど……

『そんなことも彼は言ったのですか。やれやれ、困ったものですね。1歩間違えれば私が乱暴者だと誤解されるというのに……』
『え、えっと……す、すみません。その、私が悪いんです……私が』
『ふふ、それ以上言う必要はありませんよ。ちゃんと分かっていますから』

 このときに浮かべられた顔はデフォルトになっている無表情とのギャップのせいか、とても優しげで暖かい笑みに見えた。このときのシュテルさんは本当のシュテルさんで、なのはさんをからかっていたのは彼女なりに歩み寄ってくれようとしたのではないかと思えるほどに。
 何となくだけど……あの人ってショウさんに似てるところがある気がする。
 そんなことを思った直後、危険を知らせるアラート音が基地中に流れ始める。部屋着になっていた私やスバルは急いで制服に着替えて移動を開始。
 今回は海上でガジェット2型の4機編成が3組と12機編成が1組の計24機が相手とのこと。空戦になるため、私達フォワードはロビーで待機しておくように指示される。なので今回出動するのはなのはさんにフェイトさん、それにヴィータ副隊長だけらしい。

「そっちの隊長はシグナムだ。何かあったときはちゃんと言うこと聞けよ」
「はい! ……えっと、ショウさんも待機でいいんですか?」
「うん。今回はガジェットU型だけだし、敵の狙いがこっちの戦力確認の可能性が高いからあまり人を出したくないんだ。それに何かあったときのために戦力は残しておくべきだし」

 戦力という言葉のところでショウさんを見ながら言ったあたり、なのはさんは彼のことを信頼しているのだろう。10年以上の付き合いに加え、リミッターが掛かっていても隊長陣と同等の戦果を上げてきた人なので当然とも言えるけど。

「ちょっとお願いもしてるから……そろそろ出発しないとね。じゃあみんな、もしものときは頑張ってね」

 こうしてなのはさん達3人はヘリに乗り込んで目的地である海上に向かって行った。私達フォワードはショウさんやシグナム副隊長に連れられる形で、指示されたとおりにロビーへと移動する。ロビーにはすでにシャマル先生が待機していて、私達の姿を認識
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