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我輩は逃亡者である
第二章 世界からの逃亡者三人。
15.汚部屋は消毒ぅ!
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?…まあ生身でちーちゃんと渡り合えるのは束さんだけだし逆もまた然りだけど」
「束様も織斑千冬もまさに次元が違いますね」

次元といえば四次元袋である。タバえもんは何処でも扉とかつくれないのであろうか?

「んー、つくってみようとしたんだけど空間を短縮するってのが難しくてねー、生物を生きたまま通すとこが特にね。途中でやめちゃった。同じ秘密ツールの空気ガンはつくれたけど面白くないし使い道ないから捨てちゃった」
「え!空気ガンとか欲しかった…」
「因みに中国に拾われて第三世代に取り付けられてるよ」
「あ、やっぱりいらないです」
「人が撃つと撃った人間が飛んでいってしまいそうですね」
「飛ぶどころかバラバラに弾けそう…」
「これが束さんの全力全壊!」
「やめてください、束先輩の全力とか地球がヤバいです」
「軽く星を壊しそうですね…」

まったくである。なんかメカっぽい杖でぶっといピンクのビーム撃ってる束先輩が思い付いたのは何故だろうか?

「まあそうだよね、だって束さんはIS一機くらい生身でも勝てるし」
「え?」
「本当ですかーくんさん、前に追っ手のISを生身で解体してました」
「ISのバリアー的なのはどうしたですか、頑張れよバリアー」
「ふっふっふ、束さんの攻撃は防御貫通ダイレクトアタックなのだ!」

そもそも束さんが発明したものに束さんが勝てないわけないじゃんか。束先輩はそういったがそれはおかしいよ!納得しかけたけどおれが銃開発しても勝てないし…

「ISに!乗っていいのは解体バラされる覚悟のあるやつだけなのさ!」
「それはおかしい」
「まあ無差別には解体なんてしないよ!ただくーちゃんに銃を向けたから解体して蹴飛ばしただけだよ」
「束先輩よくやった!!」

それは仕方ない、恐らくオータムさんより飛んでいったであろう操縦者には汚い花火だ…とかお星さまになったんだよとかいいたかった。くーちゃんに銃を向けるとは命知らずな…

「それにしても束先輩くらいの天災なら世界から逃げなくても征服してしまえそうですけど何か理由あるんですか?」
「世界征服出来なくはないけどちーちゃんに勝てるか…そこが問題なんだよ。かーくん任せた、その間に地球征服しとくよ」
「それならおれが世界征服しますんで束先輩が相手してください」
「そこまでちーちゃんの相手したくないのか…って冗談はさておきズバリ宇宙に行きたいんだよ!」
「ああ、ISも元々そのためでしたね」
「そーだよ!だからそこが私にとってのISをつくってから変わらない目標なのさ!」

まあ、そのうち実現させたいよね。と束先輩は楽しそうに言う…片付けの手が止まってる、動かしてください。
しかし…



――束先輩が宇宙に行くとしたらそのときには連れていって
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