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我輩は逃亡者である
第二章 世界からの逃亡者三人。
13.ファンタとタコス
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も全然来ないし…せっかく目立つ印つけて地図渡していったのになー。ああ、くーちゃん成分が枯渇する。

「おじゃましーす、席空いてま…あら?ガラガラ」
「失礼します。かーくんさん失礼ですよ、例えこの店が不人気でこの時間帯にガラガラだとしても声に出しては失礼です」
「くーちゃんもちょっと声のトーン下げようね」

キターーーーー!!

「くぅぅぅぅぅちゃぁぁぁぁん!かぁぁぁぁくぅぅぅぅん!」
「こぺ!?」
「わふっ!?」

会いたかったよ!知らない金髪ウェーブとご飯とか既に後悔し始めてたんだよ!来てくれて嬉しいよ!





▽▽▽▽



「こぺ!?」
店内に入ると視界にうつった束先輩という名のミサイルが飛んできた。首、首決まってるから!
隣のくーちゃんは束先輩のクッションに埋もれているのにえらい差である。

「おー!くーちゃんかーくん来てくれたのかい!せっかく地図まで置いていったのに中々来ないから来てくれないかと思ったよー!さあさあ、入って入って!」

「離して!首決まってます!息が…こひゅーこひゅー」
「束様苦しいので一度離していただけると嬉しいです」
「むー仕方ないなー」

意識が飛びかけた。というかくーちゃんの言う通りホントに来てほしかったみたいだ。始めから連れていってくれたらよかったのに。

「あ、あの束様。それはともかく追手です!茶髪ロングな女の人が急に追いかけてきました!」
「な、なんだってー!?うちの可愛いくーちゃんに何をしようというのだ!」
「あ、あの……その茶髪って」

おや?おいてけぼりをくらっていた金髪の女性が顔をひきつらせつつ話に入ろうとしている。そういえば自己紹介もまだだったね。
−−そう思い自己紹介をしようとしたところ

「スコールぅー!子供二人ともに逃げられたぁぁ!私も追いかけようとしたのに進もうとするたびに足の小指に物がぶつかって…!」
「ちょ!?オータム今それいったらマズッ!?」

追手の茶髪…オータムというらしい女性が店内に入ってきて

「あ、束様あの人です」
「うちのくーちゃんかーくんになにする気だぁ!とうっ!!」
「え…?もるすこふぁ!?」
「オータムぅ!?」

くーちゃんがそう報告したところ再び束先輩がミサイルと化してオータムさんのどてっ腹にへとドロップキックをかました。
店内に入ってすぐに店外にドロップアウトしたオータムさんであった。
束先輩からオータムさんまで結構離れていたのに一息に跳んでいったなぁ、スコールさんが外までオータムさんを拾いにいった。おー生きてたみたいだ、よかったよかった。

「束様落ち着いてください、出会い頭のドロップキックは挨拶にしては過激すぎます」
「えー」
「オータムさん綺麗に飛んで
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