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我輩は逃亡者である
第一章 ただいま逃亡中ぼっち。
06.犯人はお前だ!
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た海で何かドンパチがあるだろからそれに乗じて行っちゃえーってバカが強行しようとしたんだけどドンパチの内容がISだったから引き返してきたってとこだろうね」
「チッ、底抜けの馬鹿がいたものだな。因みに私としては何故そいつらが海が封鎖されてたか知っていたのか、今の今まで探知されなかったことが気になるんだがな?」
そうだ、国から警告を出すのは正規の企業などに限る。そして密航船の者たちが知っていたとなれば……

「私がリークして隠してたんだよ!テヘペロ☆」
「ふんッ!」
「ふべ!?ちーちゃんが殴った!」
「おい何故そんな情報を流した」
「いやー、その密航船にかーくんも乗ってたんだよねー」
だから帰ってくる船に捕まえれば一緒に捕まえられるかもしれないから他のやつでも向かわせたら?と束は言った。

−−のだが、かーくん?もしかして上代翔のことか?何故こいつが上代翔がその船に乗ってることを知って……いやそもそも

「わかった、まあ密航船も捕まえねばなるまいし他の教師を向かわせる……しかしどうしてお前が他人の名前を覚えてるんだ?」
「酷い!ちーちゃん酷いよ……ってのは冗談として私も始めにかーくんがISを動かしたときにはムカついて警察に個人情報流したり色々したんだけどねー。一向に捕まらないんだよ。それにこの束さんの予想外ばかりの行動をとる。ちょっと興味が湧いちゃったのさ」
……上代翔、こいつに興味を持たれるとは凄いのかおかしいのか。一応ご愁傷さまであるとだけ言っておいてやろう。

「そうか、でその上代翔が乗る密航船に情報を流したのは何故だ?」
「面白そうだから!」
「おい」
「まあ実際は巻き込まれる前に回避しちゃったんだけどねー、見事なイベント回避だったよ!」
まったくコイツは……巻き込まれたらただでは済まんだろうが。

「ま、そこで巻き込まれるのを回避できるのも今まで逃げ続けられてる理由かもね」
「そうかもしれんな」
「……ねぇ、ちーちゃん。今の世界は楽しい?」
「……そこそこにはな」
そう私が答えると束は

「そう……私は−−」ザッパァ!
「ん?」
「うぇ!?」
何か答えようとしたが何やら海からおかしな波音が聞こえそちらへ目を向けると





−−上半身裸の上代翔がいた。
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