暁 〜小説投稿サイト〜
我輩は逃亡者である
第一章 ただいま逃亡中ぼっち。
02.二次元への扉(現実逃避)
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たことがある。それを見つけてISなんてない普通の自由なスクールライフが送れる世界へ行けば…!

【▽カミシロカケルはポジティブシンキングを修得した!】

おお!希望が見えてきた!そうと決まれば扉を探そう、待ってろよ俺のスクールライフ!








▼▼▼▼


『上代翔さん止まってください、ホントに止まってください!!』
私、織斑千冬は教師をやり始めてから年月は浅いがある程度いろいろな性格や癖のある生徒を見てきたつもりだった。中には一時期軍で指導をしていた際に落ちこぼれて諦めていた奴を鍛え上げたこともあった…まあアイツには常識的なものを教える暇なく指導が終わってしまったのだが。
…とにかく!私は短い教師生活のなかである程度所見でも生徒の癖や性格を掴めるようになっていた。
−−なっていたのだが何だアイツは。全く性格が掴めん…何故か目が血走っているし画質は悪いが口の動きからして[ただいま山よ、俺は帰ってきたぞぉぉぉ!!]と言いながら樹海に突っ込んでいったぞ。

「…ここまで奇妙な行動をとるのは束の奴以来だな」
願わくば上代翔は束のほどやっかいな性格でないことを『失礼します!千冬姉!』む?
「どうした織斑、あと先生と呼べ」
「それどころじゃないんだよ!上代翔が樹海に突っ込んでいったんだ!」
「ああ知ってるぞ。今ちょうどニュースでやっていたしな。口の動きを見るに[ただいま山よ、俺は帰ってきたぞ]みたいなことを叫びながら飛び込んでいったな、上代翔あいつは」
「ああ、千冬姉も見て…ええ!?そんなこと叫んでたのか…何で?ニュースでやってたアイツの家って樹海じゃなかったぞ」
私が知るか。
「…いや、そうじゃなくて!樹海に入り込んだなら普通の捜索じゃ見つかりにくいし下手をしたら見つけられないままかもしれないけどISのハイパーセンサーを使って探せばすぐに見つけられると思うんだ。どうにか出来ないかな千冬姉…?」
ふむ…確かにISなら普通に探すより断然容易に見つかるだろう。それに世界で2人の男性操縦者だ、上の許可も降りやすかろう。

「頼む千冬姉!せっかく見つかった同じ男でISに乗れるやつに会えずじまいなんてな嫌なんだ!」
「ふん、わかった。上に伝えて捜索の許可くらいもぎ取ってやる…あといい加減織斑先生と呼べッ!」
「ぶるすこふぁ!?あ、頭が割れる…!」

「山田君!政府からISで上代翔の救助を行う許可を申請してくれ!…口答えするようなら私と変われ、ハイかyesしか言えないようにしてやる」
「はい!わかりまし…えぇ!?」
さてこれから忙しくなるぞ。
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